そして、次の日に予行練習という名のよっちゃん
頑張れ頑張れを決行した。
放課後、準備をしている時にクルミちゃんが
ひよっち~と言いながら詰め寄ってきた。
「な、何だね?あたし、今日は急用があって
すぐにもここを発たねばならんのだ。」
「ひよっち、マジウケるんですけど!!」
「クルミちゃん、用件早く言ってくれたまえ。」
鞄を肩に掛けて席を立とうとしたら、
「ちょっと、さゆっちも聞いといてね。
まぁ、2人にはあまり関係ない話だと思うけど、
とくにひよっちは彼氏居ないから流す程度に
聞いといてくれればいいよ~。」
「か、彼氏が居ないとそんな扱いなのか!?」
「ひよっち、これは良い意味だよ!」
意味が分からないから。
「彩乃っちにはもう言ったんだけどね、
ここ最近出没注意の女が居るから気をつけてね。
何でも、人の彼氏横取りするんだってよ。
今、流行りなのかね?21股してるらしいから
顔写真送られてきたらチェンメするね。」
「そんな話ならあたしには絶対に関係
ない話ではないかね!!」
「そーでもないじゃん。ひよっちはあの
7人の保護責任者なんでしょ?」
だ、誰がそんな名目を付けたんだ!!
大体、保護責任者はやっちゃんさんや
ターヤンさんのことを言うんであって、
あたしのが保護責任受けてる感じ・・・だ。
「日和ちゃん、クルミは心配してるだけだから。
まぁ、黒宮君たちがこういう女に引っかかるとは
思えないから別に気にしなくていいと思うけどね。」
若干名、引っ掛かりそうな奴ら居ると思う。
例えば、ユウヤとか。
伊織君は逆に遊んでるからお互い様だな。
慶詩はこういうのに引っ掛かるようなヤツじゃない。
後は、安心要素あるから大丈夫でしょ!!
「大丈夫だと思うよ。でも、心配してくれて
ありがとうね。ユウヤにきちんと言って聞かせて
置くから。それじゃあ、あたしは行ってまいります!」
よっちゃんと待ち合わせは裏門だったよね。

