Hurly-Burly 4【完】


そして、次の日に予行練習という名のよっちゃん

頑張れ頑張れを決行した。

放課後、準備をしている時にクルミちゃんが

ひよっち~と言いながら詰め寄ってきた。

「な、何だね?あたし、今日は急用があって

すぐにもここを発たねばならんのだ。」

「ひよっち、マジウケるんですけど!!」

「クルミちゃん、用件早く言ってくれたまえ。」

鞄を肩に掛けて席を立とうとしたら、

「ちょっと、さゆっちも聞いといてね。

まぁ、2人にはあまり関係ない話だと思うけど、

とくにひよっちは彼氏居ないから流す程度に

聞いといてくれればいいよ~。」

「か、彼氏が居ないとそんな扱いなのか!?」

「ひよっち、これは良い意味だよ!」

意味が分からないから。

「彩乃っちにはもう言ったんだけどね、

ここ最近出没注意の女が居るから気をつけてね。

何でも、人の彼氏横取りするんだってよ。

今、流行りなのかね?21股してるらしいから

顔写真送られてきたらチェンメするね。」

「そんな話ならあたしには絶対に関係

ない話ではないかね!!」

「そーでもないじゃん。ひよっちはあの

7人の保護責任者なんでしょ?」

だ、誰がそんな名目を付けたんだ!!

大体、保護責任者はやっちゃんさんや

ターヤンさんのことを言うんであって、

あたしのが保護責任受けてる感じ・・・だ。

「日和ちゃん、クルミは心配してるだけだから。

まぁ、黒宮君たちがこういう女に引っかかるとは

思えないから別に気にしなくていいと思うけどね。」

若干名、引っ掛かりそうな奴ら居ると思う。

例えば、ユウヤとか。

伊織君は逆に遊んでるからお互い様だな。

慶詩はこういうのに引っ掛かるようなヤツじゃない。

後は、安心要素あるから大丈夫でしょ!!

「大丈夫だと思うよ。でも、心配してくれて

ありがとうね。ユウヤにきちんと言って聞かせて

置くから。それじゃあ、あたしは行ってまいります!」

よっちゃんと待ち合わせは裏門だったよね。