そして、よっちゃんのヘタレが浮き彫りだ。
「そういうのは、経験あるものに聞くべきじゃない?
今から、魔導師Ioriに連絡を取るかね。」
「いや、伊織さんは彼女とか作る人じゃねぇだろ。」
「そ、そういえば、みんなに彼女が居るところ
を見た覚えがないね。」
居ても可笑しくなさそうなのに、不良と言えど
顔はパーフェクト集団だ。
「因みに、ももっちは居るんですかね?」
鼻息荒く興奮気味に聞いてみた。
「俺も彼女は居ねぇな。中学の時には
居たけどな、今は作るつもりもねぇな。」
ももっちも相当モテてるのに、ワイルド
っぽさが人気で女の子には隠れファンが
多いんだってクルミちゃん情報だ。
「もっくんは・・・居るのか!?」
緊張の一瞬だ。この物語のアイドル的存在
の癒し系もっくんに彼女が!?
「・・・居ない。」
「今、読者の皆さんが息を呑んだ一瞬だったに
違いないよね!!」
「何、言ってんだよ。ヒヨリン。」
「因みにあたしは・・・居ないぞ!」
付き合ったことがまずないからな。
あたしに何を聞いたって意味がないぞ。
えっへん(`^´)
「そりゃ、分かってる。」
ももっちに何故かバレていたという・・・。
「じゃあ、ももっちに質問ね。
さっき、付き合ったことあるって言ってた
から女の子の扱いがこの中で暫定的にいいと
してだ。よっちゃんに勝算はあると思うかね?」
普段の様子からさ考えてみてね。
よっちゃんはこのチャンスをモノに出来る
のかそうではなく敗北してしまうのか。
「どうだかな?そういうのって要するに
美男の気持ち次第だろ。ビビってりゃ、
気持ち悟られるだろうし、堂々としてりゃ
いいんじゃねと思うもんだろ?」
ももっち、良いこと言ってるとは思うけど、
更によっちゃんが落ち込んでる。

