まぁ、いいや。

あたしも大事な友達だと思ってるし。

だが、しかし一応この物語の主役だぞ。

こういうのはモテモテな気分を味わえる

んじゃなかったのかしら?

さ、作者の陰謀だわ!ヒロインの座から

引きずり下ろそうとしてるに違いないΣ(=д=ノ)ノ

「ひーちゃん、大丈夫?」

「な、何さね。いつかモテモテなレディーに

大変身してやるんだからな。」

「ヒヨリン、頭打ってんのか?」

あたしともっくんとももっちのやり取りを

見ながら、はぁ~とため息を吐くよっちゃん。

「ため息を吐くと幸せが逃げるんだってよ。

誰かが言ってたが、あまりにも薄い記憶で

覚えてないのが残念だ。」

※Hurly―Burlyにて掲載されてます。
よく目を凝らして見てください。

「ヒヨリン、俺どうすればいいと思う?」

そして、さっきのメールの意味を説明して

もらった際によっちゃんがヘタレを見せた。

そもそも、メールの意味というのはキーホルダー

を拾ってもらったお礼がしたいと彼女が申し出て

きて、メールアドレスを交換したそうだ。

そのお礼の日が近日迫り来る今週の金曜日だ。

今日が水曜日だとして、明後日に決行されるらしい。

「行くべきじゃないの?」

折角、お礼がしたいと言ってくれてるのだから

断る理由が全く見つからないのだが?

「でも、俺、免疫ねぇし・・失礼なことしそうじゃね?」

まず、よっちゃんは女の子に関わる機会が殆どと

言っていいほどなかったらしい。

中学も男子校でむさ苦しい中、高校に入ると

馬鹿が目立って男の友達には恵まれたものの、

女の子と話す機会すらなかったとか。

「あの、あたし女の子だよね?

男に見えるのかね!?女装してるわけじゃないのよさ。

立派なガールさんよ。」

「ひーちゃん、安心して。女の子にしか見えないから。」

もっくん、あたしすごいビックリしたよ。

あたし=男だと思われたのかと思って、

自分の性別疑いそうになったよね。