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said:成



ヒヨリンの様子がいつもとちょっと違う気がした。

「アイツ等、あんなに仲良かったか?」

慶詩が疑い深い眼差しで部屋から出ていく

ヒヨリンともっくんを見ていた。

「よく手伝ってるみたいだよな。」

「えっ、もっくん。ヒヨリンのこと

好きなのか!?」

もっくん、背が高いしヒヨリンって

背の高いヤツが好きだったのか?

「そりゃ、ないだろ~」

伊織がケータイを弄るのやめて

パタンと閉じてニヤリと笑った。

「まぁ、もっくんは背が高いからね。

委員の仕事も大変そうだし、美男が

言い始めたことだろ。」

馨はそう言いながら、ハーブティーを淹れた。

「そういや、よっちゃん大丈夫かな?」

最近、元気ないって言ってたからな。

俺も心配だ。何か、嫌なことでも

されてんだったら俺が!!

「大丈夫じゃねぇ~の。ウチのひよこ姫が

ついてんだぜ?」

「ひよこ、何か隠してる感じした。」

京の言葉に納得できた。

「メールの返事が来ない(・ω・`)」

ちぃーがたい焼きを食べながらケータイ

をずっと眺めていた。

「千治、お茶淹れる?」

「ん、熱い緑茶がいい。」

たい焼きをまた袋から取り出すちぃーに

負けじとヒヨリンが買ってきてくれたたい焼きを

俺も頑張って食べた。

「あんま、食いすぎて腹壊すなよ。」

慶詩に心配されたけど、俺は大きくならなきゃ

駄目な気がすっからほどほどに食べといた。