それにしたって、昨日の作戦会議はとんでもない
ことになってしまった。
結局、たい焼きを袋いっぱい買ってコンビニで
ちゃっかりおでんと肉まんも買ったところで
いつもの部屋に行ったところでちぃ君と目があった。
お前、何で居るとでも言いたげな目だ。
酷いじゃないかと言いたくなったが、しかし我慢だ。
あたし、口開いたらよっちゃんのこと暴露しちゃい
そうで必死に耐え抜いた。
もちろん、このことは内密にして後で抜けて、
4人で作戦会議を開こうと言うことだから用が
済んだらとっとと抜ける気でいた。
これは、よっちゃんの意向だからよっちゃんの
意思を尊重したいと思っていた。
「ヒヨリン、おでん買ってきたの?」
「え、あ、うむ。」
や、ヤバイ。ナル君に捕まった。
ぎゅうっとナル君に抱きつかれるのは
いつものことだからもう気にしやしない。
こ、これは逃げ出すのが難しくなってきた。
秘密の会合が・・・よっちゃんとももっちは
先にじゃあなと言って出て行ってしまった。
ち、畜生!!あの2人あたしを置いてった。
この作戦会議には女の子であるあたしが必要でしょうよ。
もっくんだけがあたしの状況を把握して残って
くれてるという・・・もっくん、やっぱり君は
癒し系のクマさんです!!もう、大好きですよ。
「何か飲み物居る?」
「うっ~どうしようかな?」
馨君がハーブティーを淹れてくれそうになった。
ど、ど、どうするかね!!
「ひーちゃん、仕事まだ残ってたよね?」
「あっ、そうだった!す、すっかり忘れて
たよね。さすが、ナイスもっくん。」
ふ、ふぅ~。
もっくん、ナイスアシストだよ。
君だけは違うと信じていたさ。
これで、そのまま帰ってしまえばいいよね。
よしっ、気合入れてかないと。
「日和ちゃん、鞄まで持ってくの?」
「えっ!?あ、そのまま帰るね。
今日、スーパーの特売があるから
仕事終わったら直帰するねっ!!」
「そうなんだ、気をつけてね。」
「俺が送ってきます。」
もっくんの更なるアシストによって、
その場は何とか凌げた。