そして、またこんな時に着信が鳴る。
女の子からまた来たのかと思って、
恐る恐るメールをチェックした。
2012/11/○× 16:34
From 千治さん
無題
└(-ω-┌))))) (((((┐-ω-)┘
また、キタ━(゚∀゚)━!
こ、これは一体どういうこと?
「だ、誰からだ?」
よっちゃんに、ケータイの画面を見せる。
「あ、千治さんからか。ん?たい焼きまだかって
たい焼き頼まれたのか?」
えっ!?
今なんと仰いましたかね?
そんな馬鹿な!!
何故、それだけの意味不明な顔文字で
解読成功しちゃったんだ。
「そういえば、慶詩がそんな感じのメールを・・」
「急いで買いに行かねぇと!!」
「ねねっ、よっちゃん。それをパシリと言うんですが
お気付きですかね?」
しかし、珍しいな。
ちぃ君、普段自分で買いに行くのに。
誰かが買って来ましょうかって言っても、
自分で買いに行っちゃうのに謎が深まる。
も、もしかして、よっちゃんのこと気にしてるのか?
あの、変なメールといい。
わ、分かりづらさ半端ない。
でも、ちぃ君っぽいな。
「ひーちゃん、それ笑ってるの?」
※不気味にニタリと笑ってます。
「とりあえず、たい焼き買ったら
秘密の作戦を立ててよっちゃんを
応援しようの会を設立しようじゃないか。」
「えっ、マジか・・・」
よっちゃんの悩みが深刻なことじゃなくて良かった。
もっと、悪質なことをされて悩んでるとか
事を悪いことばかりに想像していた分これで
良かったと思えることだった。

