そんな場合じゃなかった。

折角、よっちゃんと話しているのだから

上手くよっちゃんの悩みを聞き出せないかしら?

「よっちゃん、何かお困りなこととかありませんか?」

「ん?」

いきなりのことに?を浮かべるよっちゃん。

ど、ど、どうしたものかね!!

「いや、ないならば良いのだよ。

ただ、よっちゃんが困っってれば、

あたし力になるから・・えっとその!」

駄目だ、あたしがグダグダでどうする。

これじゃ、悩みあるだろ言えよみたいな

感じで感じ悪くないか?

「ヒヨリン、何言ってんだよ。」

だって、よっちゃん。

あんた、やっぱり可笑しいよ。

その隈どうしたの?

眠れないほど困った悩み抱えてるの?

勉強追いつかないならあたしが何とか

してやるから任せるんだ。

「俺、別にいつも通りじゃね?」

「嘘を仰言い!!」

あたしじゃ、頼りないかな?

こんなちんちくりんに悩み打ち明けらんない?

なら、あたしじゃなくたっていいよ。

よっちゃんが信じられる人なら・・もっくんや

ももっちにまで言えないことなの?

「ヒヨリン、どうした?」

せめて、辛いこと隠そうとしないでよ。

よっちゃんが苦しいと思うことを我慢してる

ことぐらいとっくにお見通しなんだから。

あたしを馬鹿にしてるんじゃないにしろ、

それは寂しすぎるじゃないか。

「よっちゃんの馬鹿!!」

「えっ!?」

分らず屋と言えば良かったかな。

「あたしに言いたくないならそれでもいいさ!

いじけるけどねっ!拗ねちゃまになっちゃうけどねっ!

だけど、もっくんやももっちには言ってあげてよ。

仲良くやってきた友達なら悩みぐらい打ち明ける

もんでしょ!!」

あたしはそう信じてきたのに。

だからこそ、よっちゃんには言って欲しかった。

一緒に解決法を探してあげたかった。