元気が取り柄のよっちゃんに一体何があったんだろうか?

力になれるならなりたいなと思いつつ、会ってないから

様子さえ分からない状態だ。

「あ、よっちゃん!」

そんな時、よっちゃんが現れた。

スタスタ廊下を歩いて行ってしまったよっちゃんの

オーラは明らかに暗いものだった。

む、無視された∑(O_O;)

「よ、よっ、よっちゃんに嫌われた!?」

しょ、ショックが大きいわ。

よっちゃんがあたしを無視することなんて

初めてのことだけにハートがブレイク気味だ。

「ひーちゃん、気をしっかり。」

「あんま、気にすんなって。」

あまりにも悲しい現実に逃避行をしようと

現実離れしようとさえ思ったぜ。

今のがなかったら、危うくらんららんって歌いながら

妄想にどっぷり浸かるところだった。

さすが、もっくん。

※もっくんは日和の妄想を阻止するために頑張ってます。

「で、でもさ、あんなに暗そうな顔して何かあったのかな?」

もしも、嫌なことを影でされていたとしたらそれこそ

あたしの出番じゃないのかね!!

ヘタレだってイジメられてるに違いないよ。

「ひーちゃん、イジメられてはないから。」

「もっくん、居るもんね。」

これ、さっきも言ったくだりだね。

「そんな気にすることねぇんじゃねぇーの?」

「だ、駄目だよ!よっちゃんが暗いとあたし

もなんか元気でないよ。」

「ひーちゃん、美男と結構仲良いから。」

だって、よっちゃんが居なかったら

あたしこんなふうにもっくんたちに

委員の仕事手伝ってもらったり、それこそ

あの部屋に行っても楽しく出来るのは

よっちゃんが最初に遊ぼうって誘ってくれた

からで、ヘタレで馬鹿なよっちゃんだからこそ

何かに悩んだり困ったりしたら力になりたい。

何が出来るかなんて分からないけど、ジッと

してられないのはきっと母さんの性格を受け

継いだからだわ。