その後は伯父さんに事情を説明した。

大和さんはにっこりと笑っていた。

気付くことが出来なくて申し訳ありませんでした

と大和さんが言った時には何を言ってるんだと

本音が出てきてしまって口をパッと抑えた。

食事が終わると大和さんと伯父さんが少し

何か喋っていたけど気にすることはなくて

帰りは歩いて帰りたいなとふと思った。

今日は土曜日だっていうのに藍ちゃんに

会いに行けなかったな。日曜日でいいよって

言ってくれた藍ちゃんに感謝をしなければだ。

帰りに本屋さん寄って、それから毛糸も買いに

行かないと兄ちゃんにマフラー編めないな。

ダーリンには何色が合いそうかな?

兄ちゃんは濃い青が似合いそうだな。

師匠は黄色で良さそうな気がする。

だったら、ダーリンは赤がいいかな。

ふははっ、信号色揃った。

それはそれで面白いけどやだな。

家でその信号色見ちゃったらイラッとする。

「大和さん、帰りは歩いて帰るよ。

買いたいものあったし、伯父さんとの話し

まだ長くなりそうでしょう?」

「えっ、そんなことも」

「お願い、少し気分転換させて。」

「分かりました。いってらっしゃいませ。」

「ふへへっ、ありがとう。」

エレベーターに乗ってフロントのある1階に

舞い戻ってホテルを出るとひゅるりーと風が

吹いて暖房で温まってた体には刺激的だった。

さ、寒すぎる!スカートだから生足出してる!

毛糸のパンツ穿いてくれば良かった!

お気に入りのクマさんの毛糸のパンツ穿こうか

悩んだけど、結局やめたんだった。

この時期、毛糸パンツ必須だよ。

馬鹿にしちゃいけないんだよ。

毛糸パンツは女子高生の味方なんだからね。

オバチャン達だけのものじゃないんだよ。

腹巻でもいいから防寒対策してくるべきだったなー。

せめて、上着がもう少し厚手だったら良かった。