Hurly-Burly 4【完】


ミステリアスナイトの本当の姿が今明かされる!?

これはビッグイベントではないか!

バシっと頭を叩かれてすぐに馨君が困った

ように笑いかけてきた。

「ぐはっ、読者サービスに鼻血も一緒に

ご提供してやろうと思います。」

「鼻の骨も一緒にご提供してやろうか?」

「・・・・ゴクリ」

慶詩のツッコミはしばらく控えたい。

「日和ちゃん、膝辺り怪我してそうだね?」

「えっ、大したことはないと思うよ。」

「そういうわけにはいかない。」

「ほ、本当に平気だ。立てるし、お、降ろしてっ!!」

馨君のピュアスマイルには鼻血がボタボタ垂れる。

「ティ、ティッシュを下さーい」

「街頭の中心でティッシュを叫ぶ人始めて見た・・・・」

「京君、切実に願うんだよ!!馨君の服にあたしの

血痕が付いてしまう!!」

「その言い方やめろよ。」

「だって、慶詩!馨君の美しく着こなしてるコートに

あたしのような平民の鼻血をお付けになさって見たまえ。

世界中の女子に絞め殺される・・・・あたしに明日の

朝日は登らないのは確定だ。」

「・・・・・・・ん。」

ちぃ君、持ってたんだ!?

そして、何故早くそれを言わない!!

ここで、君のマイペースさを呪いたいところだが、

有り難く貰っておくぞよ!

って、隣でティッシュ配ってるお姉ちゃんが居る!!

駄目だ、あたし完全に取り乱してる。

「はーやく、拭かないと馨の服に付いちゃう~」

伊織君、傍観者に徹するな。

「馨君、ちょっとすまん。」

最早、肩の上にでも乗せられてるようなほどで

ぐらつくものだから咄嗟に馨君の首に片手を回した。

「お~、何かエロい感じに見えるな。」

「い、伊織君!?」

あたしは馨君にとって幼児なものだ・・・・。

そんな雰囲気に見えるわけがあるまいよって、

マッチョどうしたんだ?

さっき、すぐその辺まで来てたはずなのに、

人違いだったようには思えないのだけど・・・・・。