Hurly-Burly 4【完】


実際に何度も同じようなことがあったような気もする。

「最後の最後って・・・ヒヨリン見つけてビビったっつうの。」

「えっ、あたしの方が驚きだ。」

「いきなり、ナルが大声出すから何事かと思ったら・・・」

「しかし、オメェの行動力にはビックリだな。」

「あはは、冬休みのためにちょっと貯蓄を!」

お陰で少しお金が貯まったんだ。

「それにしても、ケーキ作りながらバイトって

体壊さないでね。」

「そんなやわじゃないから心配するでない!」

馨君は本当に優しさで95%出来てるに違いない。

あとの5%はブラックスマイルだ。

「あの制服眼鏡にツインテールはどうした?」

「伊織君にそんな趣味が!?」

「馬鹿じゃね~の?」

「馬鹿じゃないと思うんだけども。」

※馬鹿って言われたことに軽くショックを受けてる。

「ヒヨリン、水臭いじゃん。今度からは言えよな。」

「う、うん、ジョニーは元気にしてましたか?」

久しく会ってないジョニーが恋しいわ。

「おう、元気だ!」

「ナル君、お待たせしましたです!!」

ナル君が満面の笑みで頷いた。

バタバタと倒れていく男性の通行人たちに

ビックリしながらもその最強可愛い笑顔で

迎えられて良かったと思った。

「オメェ、蕁麻疹は平気なのかよ?」

「何だ?慶詩も人の心配が出来たんだな。」

「オメェな!!」

「最初は無理かもしれないと思ったが、最近は

それほど発病しなくてみんなと会った時以来

あんな酷い症状に悩まされることがなくなり、

グッジョブだ!」

みんなに出会ったあれ以降あんな酷い症状が出ていない

のだから免疫がついたのだろう。

「ヒヨリン、それ酷くねぇ?」

「事実をありのまま告げているのだが?」

ユウヤがしょげている!?

「・・・・ひよこ、前見よう。」

京君、お空の煌きに夢中でした。

けど、ちゃんとかわせたよ!

あたしもやれば出来る女に昇格したぞよ!!