実際に何度も同じようなことがあったような気もする。
「最後の最後って・・・ヒヨリン見つけてビビったっつうの。」
「えっ、あたしの方が驚きだ。」
「いきなり、ナルが大声出すから何事かと思ったら・・・」
「しかし、オメェの行動力にはビックリだな。」
「あはは、冬休みのためにちょっと貯蓄を!」
お陰で少しお金が貯まったんだ。
「それにしても、ケーキ作りながらバイトって
体壊さないでね。」
「そんなやわじゃないから心配するでない!」
馨君は本当に優しさで95%出来てるに違いない。
あとの5%はブラックスマイルだ。
「あの制服眼鏡にツインテールはどうした?」
「伊織君にそんな趣味が!?」
「馬鹿じゃね~の?」
「馬鹿じゃないと思うんだけども。」
※馬鹿って言われたことに軽くショックを受けてる。
「ヒヨリン、水臭いじゃん。今度からは言えよな。」
「う、うん、ジョニーは元気にしてましたか?」
久しく会ってないジョニーが恋しいわ。
「おう、元気だ!」
「ナル君、お待たせしましたです!!」
ナル君が満面の笑みで頷いた。
バタバタと倒れていく男性の通行人たちに
ビックリしながらもその最強可愛い笑顔で
迎えられて良かったと思った。
「オメェ、蕁麻疹は平気なのかよ?」
「何だ?慶詩も人の心配が出来たんだな。」
「オメェな!!」
「最初は無理かもしれないと思ったが、最近は
それほど発病しなくてみんなと会った時以来
あんな酷い症状に悩まされることがなくなり、
グッジョブだ!」
みんなに出会ったあれ以降あんな酷い症状が出ていない
のだから免疫がついたのだろう。
「ヒヨリン、それ酷くねぇ?」
「事実をありのまま告げているのだが?」
ユウヤがしょげている!?
「・・・・ひよこ、前見よう。」
京君、お空の煌きに夢中でした。
けど、ちゃんとかわせたよ!
あたしもやれば出来る女に昇格したぞよ!!

