《そういうひーちゃん見たいと思わない?》
《本当に可愛く笑うんだよー。今はどうか分からないけど
そういうの好きなんだよな。》
《飾り付けも家の母さんの遺伝子をバッチリ受け継いでる
から手際よくセンスも良いと思うよ。》
《もし、興味あるなら試してみるといいよ。》
「あれ、本当だったな。」
「そうだね、日和ちゃんが笑うと場が和むね。」
「・・・・・落なきゃいいけど。」
「それにしても、ウチのも随分と懐いちまったじゃね~の。」
「つうか、あれ稜さんが買ったんだろ?」
「滅茶苦茶重かったんだけど、喜んでるからいっか。」
「ヒヨリン、毎年こうやって飾り付けしような!」
「うん、ナル君も飾り付け好き?」
「おう!好きだ!」
――――――・・・・・
ほらね、上手く飾るだろ?
ひーちゃん、あんまり高く登ったら落ちちゃうぞ。
父さんがキャッチしてやるからなー!!
《無表情な子に見られることも多いけどさ、
本当は天使のように可愛く笑うんだよ。
あんまり可愛いから見せたくないけどさ、
少しぐらいなら見たっていいかなとね。》