すいやせんっ、旦那これには深い事情があるんでやんす。
クラス全員が息を呑んで顔を伏せた瞬間だった。
「・・・・・何だよε- (´ー`*)」
「いや、あたしの見事な芸術作品を解体するのは
忍びなくておよよ・・・」
「ん┐(´-`)┌ 」
いやーね、最近この一体感が何とも言えんのだよ。
入学当初よりは随分と柔らかな・・・・クラスの
皆さん、何故そんなにビビるのだ!
見たまえよ、ちぃーさん全然怖くないであろう。
この眠そうな顔を見て見よ!
「日和ちゃん、千治が困ってる。」
うん、馨きゅん分かってるよ!
「ごめんね、ご睡眠のお邪魔をしてしまい、
その髪の中に我が子が彷徨っているようなんだが・・・」
「ん?」
髪を無造作に探ってひよこの消しゴムを発掘すると、
眠そうな眼を擦りながら気をつけろよと渡してきた。
「無くさなくて良かったな。」
「う、うん、すまなかったね。オカエリ、マイリトル
サン!!母さんはお前の無事を信じていたわよっ!」
「何で息子になってんだよ。」
「慶詩、我が子の帰還で会見開くところよ!自重したまえ!!」
そして、ちぃ君全てスルーする君って・・・。
眠りに戻ったちぃ君の様子にクラスのみんなに
平穏が舞い戻ったのである。
「日和、妄想してんじゃないわよ!」
ボコっと後頭部をサユに叩かれた。
「さすが、サユリちゃんだな~」
伊織君、色目使ったらただじゃおかんわ。
「ヒヨリン、疲れてんのか?」
ナル君、心配そうに見つめてくるお目々が
可愛さで犯罪級だ。
「それで、どうなのよ?」
教室にやってきた古文の先生によって、
休み時間は閉幕して4時間目の古典の授業だった。
「どうって、何の話だったかしら?」
「あんたね、心配してるあたしの身にも
なんなさいよね!」
小声でものすごい威圧してくるサユには早速
降参してお手上げだった。
このところ、忙しさにかまけてサユへの愛の
言葉を告げず仕舞いだったものね。
あいらびゅーサユちゃん!
今度、Tシャツにあいらびゅーサユって
コピーしたものを購入しようと思う。

