そういえば、もう少しでテスト期間だったな。

冬期模試もあるからやたらとやることが多いわ。

3時間目辺りにようやく登校してきたみんなだけど、

果たして学校に何しに来ているんだ・・・・ε-(ーдー)

「日和、クリスマスイブはともかく他の日にアイツ等

と何か予定あるの?」

「うん?―――あら、消しゴム飛んじまったじゃないか!」

ふで箱の中をゴソゴソ探っていたら、消しゴムを飛ばして

しまったようで隣で眠る千治氏の頭上に見事オブジェの

ように乗っている。

け、ケータイで写メ撮らねば!!

こんな奇跡ないであるよ。

それを見て後ろにいた慶詩と伊織君とユウヤはケラケラ

笑って激写していた。

何故、そんなに笑っているかって?

何故ならば、あたしの消しゴムがキュートなひよこちゃん

の形をしているからだ。

気持ちよさそうにぐっすり眠ってるちぃ君の髪の毛が

まるであたしのひよこちゃんの住処のようだ。

「こ、こっそりと・・・忍び込んだ我が子を!!」

「あんたね、人の話聞いてないでしょ?」

「ぬおーっ、て、手がっ!!」

「・・・息を呑む状況になってるわよ。」

クラスのみんなが注目の一瞬と化していた。

休み時間のザワザワした声が一瞬に止んだ。

みんな、ドキドキとあたしの震える手を見つめ、

青い顔をして病んでる。

「うおー、あたしには救出が不可能だわ!

涙を呑んで我が子を弔う所存でっ」

バシっと華麗なるサユのツッコミが入る。

危うくその衝撃を眠る千治氏に与えるところを

瞬時に手を引っ込めた。

その瞬間、クラス全員が顔面蒼白になって

みんな死んだフリをした。

「えっ!?みんな冬眠をする決意をしたのだな?」

「馬鹿野郎、テメェが千治を起こしてビビったんだろうが。」

慶詩君、ここは教室だわ。

立場を弁えるが良いッ!!

※クラスのみんなには委員長と不良が仲良く談笑している

ようにしか見えていない。

「・・・・うるせぇな」

どうも、ご機嫌ナナメなご様子で片目を開ける隣人さん。