帰って来てくれたんだと思うと嬉しかった。
「気分はどうだ?」
あんまり甘やかすと甘ったれになるからね。
「むむむっ!」
いつまでほっぺを引き伸ばしたら気が済むんだ。
「ん?」
「むむむむむっー!」
首を傾げてる場合か!
あたしのほっぺが元に戻らなくなる!
「千治、日和ちゃん喋れないみたいだよ。」
困ったように笑う馨君にそうかと言いながら、
手を離すとほっぺを摩った。
「あ、悪魔だ!いや、魔神だ!」
顔を青くちぃ君を見るとムニっとほっぺを抓られた。
「ひ、酷いよ!ちぃ君には女の子を労わる気持ちがないの!?」
「・・・労わってる。」
「ど、どこが!!ぼ、暴力だ。」
ギロっと魔神が降臨するちぃ君に睨まれて、
怯むとスルスル優しく頬を撫で回された。
「おめぇーのどこが女の子だよ。」
「どこからどう見ても可愛らしい女の子じゃないのよさ。」
「何か、日和ちゃん復活した!?」
ただただ、こんな日常が幸せです。
「そういえば、何であたしここに?」
よっちゃんの後ろに乗ってたはずなんだけどな。
「おめぇーが走行中落ちそうになって、
もっくんが担いで何とかなったんだよ。」
「えっ!?」
「日和ちゃん、急に美男から手を離したみたいで
美男がかなり動揺してたよ。」
「よっちゃんの背中にへばりついてたはずだったのに!」
「そんで、そこにもっくんが危機を察知確保したわけだ。」
うん、何か説明してくれてありがとう。
そうだったのかと納得したわ。
「危なっかしーったらありゃしねぇな」
「よっちゃんに謝っておかなきゃ!」
安心したら眠気が襲ってきたとは言わないけど、
きっとビックリしただろうな。
「ヒヨリン、もう大丈夫なのか?」
「ナル君が笑ってくれたら元気フルチャージ出来そう。」
心配そうな顔をすぐに満面の笑みに変えて、
今日もプリチー全開なナル君を見てると元気が出た。
さすがに、威力は絶大である。
「さっき、笑ってたヒヨリンすげー可愛かった。」
「すいません、緩みっぱなしの不細工な顔を
お見せして記憶から抹消して下さい!」
情けなくもさっきの顔は恥ずかしいことこの上ない。

