不良メンバーズもたくさん活躍していた。

「だって、ヒヨリン。」

よっちゃん、気抜きすぎだよ!

まだ、ここは敵のアジトなのだからな!!

無用心にも程があるわ。

要らぬ疑いをかけられることだってまだあるのよさ。

まぁ、何度だって助ける気では居るけど、

あまりあたしに苦労を掛けないでもらいたい。

「みんな、もう少しの辛抱だから署内ではお静かにしましょう。」

「「「はーい!!」」」

はふっ、帰ったら少々寝ようかな。

実にこの3日間は寝る間も惜しんだもの。

情報の整理や推理やらかなり体力を使った。

学校も明日から再開されるって連絡はやってきた。

授業中に寝たら大変だわ。

「日和ちゃん、大丈夫?」

フラッとして田中に受け止められた。

「あ、大したことはない。」

「あんまり、気使うなよ。

最悪、負ぶって帰るからな。」

「田中の方向音痴では家に帰れなくなるわ。」

気を張りすぎたのかな。

少し目眩がしただけだったのに体が言うことを

聞いてくれなさそうだ。

あと、少しの辛抱よと思ってたら、

男性に連れられてやってきたみんなに再会することが出来た。

「ひ、ヒヨリン・・・サユリン・・・!!」

ナル君は綺麗な瞳に涙をいっぱい貯める。

「・・・何で来てんだよ。」

慶詩は相変わらず素直じゃない様子だ。

「日和ちゃん・・来てくれたんだ?」

馨君は目を丸くして驚いている。

「・・・・ひよこ」

顔を上げる京君は少し痩せたような気もする。

「ヒヨリン!!」

元気いっぱいに笑みを向けるユウヤに安堵した。

「中々、やってくれるじゃねぇーの。」

ダークブラウンの髪を掻き分ける伊織君はフェロモンを仕舞って欲しい。

「・・・・・迎えに来たのか?」

きょとんとするちぃ君は目を瞬かせていた。




「おかえり!」


疲れなんて軽く吹っ飛んでしまえた。