いや、これからサイクリング行っちゃってもいいかな?

まだ、冬なんだけどピクニックとか行きたい。

そういえば、もっくんと計画していた葡萄狩りを、

いちご狩りに変更して日帰り旅行を計画しようかしら。

「ぐふふ」

「日和、事故るから妄想やめなさい。」

し、しまったわ。決戦が控えているというのに

あたしったら現実逃避なんて恥ずかしいわ。

「しかし、これではまるでチャリンコ軍団ですね。

皆さん、通行の妨げをしてはなりませんよ!

地域に優しい不良さんになるのです。」

「ヒヨリン、不良の定義が・・・」

「何か、日和ちゃんしっかり団結させてるし、

トップの入れ替わり有り得たりして・・」

「マコ、それは言っちゃ駄目だろ。」

天気は快晴で雲ひとつなく、運をも味方に

付けたみたいに清々しい。

サイクリングロードを楽しむほど長い道のりでは

なかったものの、前にも不良メンバーズとサイクリング

したみたいにまた行けるといいな。

若干、風があるのはどうであれ。

やっと、一緒に帰れると思うと嬉しい。

4日ほど会ってないからみんなどんな顔して

驚くか見ものである。

そして、兄ちゃんから伝授されたハエ叩きを

カゴに括りつけてきた。

「つうか、ヒヨリン。そのハエ叩きって何の

意味があるんだ?」

「よっちゃん、これはね。あたしに酷いこと

言ったなこの野郎と言う意味があるのだよ。」

「・・・・へ、へぇ。」

にこやかに微笑むとよっちゃんがどんどん後退していった。

※ニタリと微笑んだのです。

知らないって顔した罰は大きいのです。

あたしのハートブレイクを今味わうが良い!

大きな意味で期待外れでしょ?

そう簡単に諦めるような年月ではなかった。

じゃあねってまだ言ってあげられそうもないのは

あたしの我儘だと思って付き合って欲しい。

過ごした時間が全てを語るのです。

これで、少しは力になれたと思ってもいいですか?

こんなことでは足りないってほど、幸せな気持ちを

たくさん貰ったからいつだって味方でありたいだけなのです。