報酬なしに頼んでるのだからこれぐらいしなきゃ
駄目だと思ってきたんだ。
目を見開いて驚く会長がしばらくすると、
「そう。でも、本当にいいのかしら?」
「はい、少々興味もありましたから、
生徒会メンバーを推薦するのは会長でしたよね?」
「そうね、2年の後期から正式にお願いする
ことになるとは思うけど、本当に助かるわ。」
「いえ、こちらもお力になれて光栄です。」
しかし、生徒会に入ったら遊びに行けなくなるかな?
「あまり仕事なんてないのよ。本当に気楽に
考えて下さいね。」
「あ、はい!よろしくお願いします。」
「ええ、もちろん、仲良くしましょうね。」
会長と記念に握手をすることにした。
「ちょっと、あたしも生徒会入るわ!!」
サユがビシッと指差した。
「えっ、サユ!?」
そんなことさすまいよ!
マコ君との放課後デートが減っちまいまっせ。
「まぁ、大歓迎ですわ!」
「か、会長・・・いいんですか?」
「ええ、メンバーは会長がスカウトですから
貴女が欲しい人材を来年までに決めておいた
方がいいと思うわ。」
ざ、雑すぎやしないか。
生徒会ってお茶会メンバー集団だって
噂もあったけど、随分と生徒に頼りすぎじゃないか。
あたしの苦労はまだ続くわけか。
来年までにメンバー集めをしないといけないのか。
「そうと決まったら早速こちらで手配をして、
地区の大きな会議を開いて凶器等の発見を急ぎましょう。」
「は、はいっ!」
「それから、生徒会は2年の後半からで構いませんからね。」
「えっ!?」
「あまり仕事という仕事もありませんから、たまに
顔を見せて頂けると助かりますわ。」
益々、生徒会どうなってるんだ!?
ひ、暇ならそれでいいけども、それなら尚更あたしの
引き受ける意味があったのか謎である。
とりあえず、来年まで詳細は不明ということに
して置こうじゃないか。

