ガラガラと入院中の大部屋に通されると、
比較的怪我の治療がほぼ終わってるであろう
第2の被害者の4人の剣道部の男の子たちが
不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
あまり、西地区を出るなとは言われてるが、
南地区に若干入ったこの病院は何としても
来たかったのである。
「こんにちわ、星鈴高等1年立花日和と申します。
この度はお怪我をされるような事件に巻き込まれた
ところお話をお聞きしたく参りました。」
「あ、どうぞ。」
遠慮がちに大部屋に案内をされた。
「すいません、突然アポなしで尋ねてご迷惑おかけします。」
「いや、いいっすよ。美人な子がお見舞いに来てくれた
って自慢できますから。」
「お、オホホ・・・」
び、美人って言われたヽ((◎д◎ ))
ようやく、あたしの容姿が認められた!!
「後ろの子、美人ですね。」
みんなしてうっとりサユを見つめていた。
う、うん、何となくあたしではないと思ってた!
だけど、正直喜んでしまったあたし返せ。
「それで、お聞きしたいことがありまして――――――」
とりあえず、動ける範囲で目撃者や被害者に
会って話を聞くことが出来た。
警察はそこまで話を聞いていなかったみたいだし、
捜査してるのか犯人確定だと思ってること自体
間違ってるというのに!!
「誰もが同じこと言うわよね。」
「ええ、そして、手がかりになっている。」
「そうね、少し休みましょ?」
サユと喫茶店に入って今日収集した情報を
ノートにまとめて新聞の切り抜きをもう一度確認した。
「不良メンバーズの方はどうかしら?」
ナポリタンを2人で頼んで頬張っていると、
よっちゃんから連絡がやってきた。
『あ、ヒヨリン。こっちは順調に進んでる。』
もっくんからもその後掛かってきた。
『ひーちゃんに言われた通りだった。』
それから続いてももっちからも着た。
『ビンゴだったぜ。マーボの方も当たりだってよ。』
昨日の捜査会議は役に立ったようだ。