とりあえず、捜査会議は終了して遅くまで
残っていた不良メンバーズも寝に帰った。
「車使うなら言えよ。俺も捜査には出来るだけ
参加するけど、一応職員も明日は学校あんだよ~。」
「ひーちゃん、1人で危険なところに行こうとしたら
お仕置きあるからな気をつけるように。」
ど、どんだけお兄ちゃんの忠実な下僕たちなんだ・・・
「分かってる、今日はその送ってくれてありがとう。」
「はいはい、そういうところは素直で可愛いよな。」
「煩いな!じゃあ、気をつけて帰れ。」
悪魔2人を玄関まで送り届けて、
サユとマコ君と田中が部屋の片付けをしている。
「あ、あたしがやるよ!」
「あんたは夕飯まだ食べてないでしょ?
しっかり食べないと駄目よ!」
「そんなに散らかってないからこっちは
片付けておくよ。」
「日和ちゃん、こっちは任せとけって。」
「すまない、助かります!」
テーブルに冷めたグラタンを食べようと思ったら、
兄ちゃんがにっと笑った。
「兄ちゃん、温めた?」
「ひーちゃん、頑張り屋さんだから。」
冷蔵庫に向かって何か飲むと聞いてくる
兄ちゃんに甘えてオレンジジュースをオーダーした。
グラタンを食べてたら修平君がひょこっと顔を出した。
キュンなんだけども!!
今のひょっこりにあたしは感動した!!
「母さんがこれ・・・」
おにぎりがお皿にいっぱい乗ってる。
「うわ~、マミーセンキューソーマッチ!!
修平君、届けにきてくれてありがとう。」
リビングに入ってきた修平君がテーブルに
お皿を置くと大丈夫と顔色を伺ってきた。
「大丈夫だよ、修平君にパワーチャージで
フル満タンで活躍出来る気がするよね!」
「それなら、いいけど・・・・」
椅子を引いてポンポンっと隣に座る
ように促すと修平君が素直に隣に座ってくれた。
もう遅い時間だって言うのに気にかけてくれるとは
まさに修平君は成人しているのかと疑いそうになるぐらい
大人びている。

