Hurly-Burly 4【完】


とりあえず、捜査会議は終了して遅くまで

残っていた不良メンバーズも寝に帰った。

「車使うなら言えよ。俺も捜査には出来るだけ

参加するけど、一応職員も明日は学校あんだよ~。」

「ひーちゃん、1人で危険なところに行こうとしたら

お仕置きあるからな気をつけるように。」

ど、どんだけお兄ちゃんの忠実な下僕たちなんだ・・・

「分かってる、今日はその送ってくれてありがとう。」

「はいはい、そういうところは素直で可愛いよな。」

「煩いな!じゃあ、気をつけて帰れ。」

悪魔2人を玄関まで送り届けて、

サユとマコ君と田中が部屋の片付けをしている。

「あ、あたしがやるよ!」

「あんたは夕飯まだ食べてないでしょ?

しっかり食べないと駄目よ!」

「そんなに散らかってないからこっちは

片付けておくよ。」

「日和ちゃん、こっちは任せとけって。」

「すまない、助かります!」

テーブルに冷めたグラタンを食べようと思ったら、

兄ちゃんがにっと笑った。

「兄ちゃん、温めた?」

「ひーちゃん、頑張り屋さんだから。」

冷蔵庫に向かって何か飲むと聞いてくる

兄ちゃんに甘えてオレンジジュースをオーダーした。

グラタンを食べてたら修平君がひょこっと顔を出した。

キュンなんだけども!!

今のひょっこりにあたしは感動した!!

「母さんがこれ・・・」

おにぎりがお皿にいっぱい乗ってる。

「うわ~、マミーセンキューソーマッチ!!

修平君、届けにきてくれてありがとう。」

リビングに入ってきた修平君がテーブルに

お皿を置くと大丈夫と顔色を伺ってきた。

「大丈夫だよ、修平君にパワーチャージで

フル満タンで活躍出来る気がするよね!」

「それなら、いいけど・・・・」

椅子を引いてポンポンっと隣に座る

ように促すと修平君が素直に隣に座ってくれた。

もう遅い時間だって言うのに気にかけてくれるとは

まさに修平君は成人しているのかと疑いそうになるぐらい

大人びている。