Hurly-Burly 4【完】


バッと顔を上げるサユは分かったわと笑みを向けた。

「日和が一度言ったらやめなさいって言ってもやめないでしょ?

あたしはあんたの力になるわ、頑張ろう。」

「サユと日和ちゃんにだけ任せられないよな。」

「俺たちも力を貸すよ。」

持つべきは友だよね!

「ありがとう、人手が多いことには助かるよ。」

「何言ってんのよ。日和がやるって決めたからには

どこにだって着いて行くわよ。」

「サユが居るとかなり頼もしい。」

大丈夫だよ、きっとあたしだけじゃないもん。

みんなが違うって信じてる人はもっと居るんだよ。

だから、絶対に諦めないでね。

ピンポーンとチャイムが鳴って、インターホンに

出ると驚くべき光景が広がっていた。

「日和?」

「とりあえず、味方はたくさん居るみたいだ!」

急いで玄関に足を動かした。

ガチャッと扉を開けると密集した不良メンバーズが

シュンと落ち込みながらも顔を上げた。

「ヒヨリン、俺たち千治さんたちの力になりたいんだ。」

「いつも俺らが助けてもらってばっかりで役に立ちたい

ってずっと思っててこんなことになってどうすりゃいいのか

分からなくてよ。」

「ひーちゃん、知恵を貸して欲しい。」

「「「「ひーちゃん、頼む!!!」」」」

「「「「ヒヨリーンしか思い当たらなかったんだ。」」」」

ここまで、慕われてるってある意味みんな何してるんだか。

駄目じゃないか、不良メンバーズのみんながあたしに頭を

下げに来るってある意味恐ろしいことだよ。

「そんなこと頼まれなくたって力を貸すに決まってる!

絶対に、真犯人捕まえて一緒に帰るのです!!」

「「「「「ひーちゃん(´;ω;`)」」」」」

これだけ必死に頼みに来る不良メンバーズ置いて、

あたしに押し付けるなんて帰ってきたら文句言ってやるわ。

「さぁ、家に入るのです!!」

こんなにイカツイ連中が外にウロウロしてたら

それこそご近所の噂が立ってしまうわ。

「いいの?」

よっちゃんが不味くないかと問うと、

田中がひょこっとリビングから顔を出した。