Hurly-Burly 4【完】


暗い廊下から足音がして廊下の先を見つめた。

「ひーちゃん、それであんな大口叩いといて

一体何考えてんだろうね?」

「・・よう!」

こんな時に悪魔の小言を聞かされなきゃならない

なんて何とも今日は不幸な日なのだろうか。

「何よ。誰の力も借りたりするもんか!!」

※心は荒くれ模様でショックを受けてます。

「しかし、お前は可愛くないね。こんな時すら

泣き顔見れないとはつまらないな。」

「い、一々気に障るようなこと言ってそんな手は

通用しないって言ってるでしょうよ!!」

悔しくて、悔しくて・・・・どうしたらいいか分からなくなりそう。

「じゃあ、素直に言ってみれば?」

言えるわけないじゃないか。

悔しいって言葉を言ったら負け犬の遠吠えだ。

「どうせ、ナオもスー君も信じないでしょ?」

卑屈になるなって言いながら自信なくすのも無理はない。

こんなふうに疑われるの分かってたら聞いたりしなかった。

自分でどうにかしようって思ってた。

「らしくないこと言うなよな。

俺の知ってるひーちゃんはそんな弱気じゃなくて

もっと頼もしい子だったと思うけど?」

「・・・・もう一声」

「ひーちゃんを信じなかったことなんてなかったろ。」

諦めることはなんて簡単なことなんだろう。

だけど、どうもあたしは自分がこんなに諦めの悪い

子だったとは知りませんでした。

「立ち上がれ日本!立ち上がれあたし!」

「相変わらず、立ち直りの早いヤツだな。」

「ほれほれ、送ってやるから荷物取ってこい。」

お兄ちゃん、今更だけどありがとう。

あたしが心挫けそうになったらお兄ちゃんはいつだって

あたしの力になって陰ながら見守ってくれていたよね。

遠い地にいたって何も変わらずにあたしの味方で

居てくれるんだっていつになく信じられるのはお兄ちゃん

の目に狂いはなかったって証明だ。

確かに、悪魔のような2人でも何かと役に立ちそうにあります。

これから先、あたしは無謀なことに挑戦しようと思います。

無茶苦茶で危険もともなります。

安全なところで待って居られない子に育ったことを

あたしは後悔なんてせずに度胸で打ち砕いて見せます!