しっかりするんだ、あたし!
「あたしが第一発見」
「知らねぇな、さっさっと行こうぜ。」
あたしの声が遮られた。
な、何で慶詩の馬鹿者!
今、折角証言をしようとしたあたしの出番が!!
「なっ、慶詩!!」
「何だ、てめぇ、良い子はさっさと帰って寝んねしろ。」
えっΣ(゚д゚;)
な、何を言っているんだ?
「何言って・・・・・・」
「おめーなんて知らねぇ。」
う、嘘吐いた((((;゚Д゚))))
みんなも何でそんな簡単に連れてかれようとしてんだ!
違うって何で言わないのよ!
何もしてないってたった一言言えばいいじゃないか!
そんなに不良って肩書きが・・みんなの邪魔をするのね。
負けるな、突っぱらえあたし!!
「証拠はあるんですか?不確かな証拠だけで
何の根拠もなしに疑うこれはすなわち間違っているのです。」
「ヒヨリン・・・・・」
みんなを陥れようとした誰かが必ず居る。
「彼らはあたしのお友達です。あたしの目に狂いはありません。
最近だってきちんと事件を起こさず学校に来てました。
ですから、彼らは絶対に無闇に人を傷つけたりしません!」
だから、絶対に守ってやるわ。
大人を信用しないって、他の人は信用出来なくたっていいさ。
「だけどね、証言している人が居てね。最近この街で起こってる
無差別に傷害事件を起こしているのは7人組だって言う。」
「な、7人組なんて他にだって居るわ。」
「そうだね、でも、そう言える証拠だって何もないんだよ。
これ以上街の人に不安を与えたくないんでね。」
言ってる意味は分かってる。
だからって、無実な人を警察は捕まえるって言うの?
どうして、そんなことするんだ。
「そうやって、疑うことしか出来ないのですね。」
警察なんだから当たり前だ。
疑うことを商売にしている人たちだ。
何を言ったって今みんなを守れる力量が何もない。
あたしが知っているのは犯人らしき人を見たことだけ。
それのどこにもみんなを救う方法が見つからない。
このまま、みんなが逮捕なんかされたら学校は退学に・・・!!

