Hurly-Burly 4【完】


しっかりするんだ、あたし!

「あたしが第一発見」

「知らねぇな、さっさっと行こうぜ。」

あたしの声が遮られた。

な、何で慶詩の馬鹿者!

今、折角証言をしようとしたあたしの出番が!!

「なっ、慶詩!!」

「何だ、てめぇ、良い子はさっさと帰って寝んねしろ。」

えっΣ(゚д゚;)

な、何を言っているんだ?

「何言って・・・・・・」

「おめーなんて知らねぇ。」

う、嘘吐いた((((;゚Д゚))))

みんなも何でそんな簡単に連れてかれようとしてんだ!

違うって何で言わないのよ!

何もしてないってたった一言言えばいいじゃないか!

そんなに不良って肩書きが・・みんなの邪魔をするのね。

負けるな、突っぱらえあたし!!

「証拠はあるんですか?不確かな証拠だけで

何の根拠もなしに疑うこれはすなわち間違っているのです。」

「ヒヨリン・・・・・」

みんなを陥れようとした誰かが必ず居る。

「彼らはあたしのお友達です。あたしの目に狂いはありません。

最近だってきちんと事件を起こさず学校に来てました。

ですから、彼らは絶対に無闇に人を傷つけたりしません!」

だから、絶対に守ってやるわ。

大人を信用しないって、他の人は信用出来なくたっていいさ。

「だけどね、証言している人が居てね。最近この街で起こってる

無差別に傷害事件を起こしているのは7人組だって言う。」

「な、7人組なんて他にだって居るわ。」

「そうだね、でも、そう言える証拠だって何もないんだよ。

これ以上街の人に不安を与えたくないんでね。」

言ってる意味は分かってる。

だからって、無実な人を警察は捕まえるって言うの?

どうして、そんなことするんだ。

「そうやって、疑うことしか出来ないのですね。」

警察なんだから当たり前だ。

疑うことを商売にしている人たちだ。

何を言ったって今みんなを守れる力量が何もない。

あたしが知っているのは犯人らしき人を見たことだけ。

それのどこにもみんなを救う方法が見つからない。

このまま、みんなが逮捕なんかされたら学校は退学に・・・!!