Hurly-Burly 4【完】


久々にサユの鉄拳を食らった。

後頭部にたんこぶが出来たに違いない。

「日和、どうする?マコが送るって言ってるけど。」

ボソッと小声で聞いてくるサユはやはり親友だけ

あってあたしの気持ちを組んでくれる。

「ありがとう、でも、ちぃ君たち帰って来るまで

もう少し待ってるね。」

「分かった、帰ったら電話するのよ!」

「もちろんだ。えっと、マコ君、田中。

サユをよろしくお願いします。」

この2人に任せて置けば無事帰れるだろう。

「それじゃあ、ナル君、京さん、ユウヤ。

日和のことよろしく頼んだわよ。ちゃんと

送り届けなかったら絞め殺すわ。」

サユ、最後のは脅しに近いぞ。

「・・・ああ、」

京様が返答するところを見て、サユもマコ君も

田中も凝視していて京君が困っていた。

3人が帰っていくのを見送ってソファーに座り直した。

「やっぱり、事情聴取って時間が掛かるのかな?」

「さぁ?ヒヨリン、腹減らねぇか?」

ユウヤが冷凍庫をガサガサ漁ってる。

「た、確かにお腹すいてるけどちゃんと待ってないと!」

あたしの代わりに4人が面倒事引き受けてくれたんだもの。

しっかりと待っていなきゃ駄目よ。

「何時になるか分からない・・・」

「いいよ、それでも我慢して待ってる。」

早く4人とも戻ってきますように。

それまでは、絶対に帰る気しない。

「やっぱり、犯人のこととか気になってる?」

ナル君が隣に腰を降ろして瞳を潤ませる。

「少しは気になってるよ。」

気にならないわけではない。

何か、変な違和感を感じた。

その違和感がイマイチ分からなくて苦しいわけだが、

天才は99%の努力と1%の奇跡ってエジソンが名言残してる。

この苦しい状況からの一気に起死回生目指せる。

ひらめきは奇跡に近いものだって言うわ。

如何なる時も冷静な判断能力を養え。

そして、自分のひらめきを信じろ。

だから、もう少し時間を置けばひらめいてるかも!

焦ることはないんだし、ゆっくり違和感を消化していこう。