Hurly-Burly 4【完】


もっくんが癒し系の顔を少し崩して駄目だよって怒った。

「ムッ、お願いもっくん見逃して!」

「駄目だよ、今日は千治さんが絶対出さないようにって

言われてるんだからひーちゃんごめんね。」

「何でよ、ちぃー君のドケチ!!心の狭い男は

男じゃないんだぞ!!もっと海より深い漢になりたまえ!!」

※自棄になって喚いてるだけです。

「はいはい、ひよこのお嬢ちゃん俺が相手して

あげるからその口塞いでやろうか?」

「ひっ、人で無し!」

伊織君現るで手を拘束されて後ろからハグされた。

「ぎゃあああ、セクハラだ。これは立派なセクシャル

ハラスメントよ!!」

「ぎゃあぎゃあ喚くなよ。本気でぶちかしちゃうよ?」

「な、何だと!?ああ、もう頭キタ!!」

伊織君の胸板にタックルをお見舞いする。

「やれるもんならやってみろ!」

胸糞悪いったらありゃしないわ。

みんなして一体何を隠してるって言うのよ。

どうしても行かせたくない理由があるならまだいい。

修平君にだってそれを伝えて日付を変更して、

まだそれさえ言ってくれればいいんだ。

「ん、やる。」

そして、あたしの口を塞いだのはもちろん伊織君

の唇でもなくただのたい焼きのわけでそれを差し出した

ちぃー君にたい焼きを全力投球した。

「何してんだ勿体ねぇ」

「ふざけるな、あたしの貴重な時間をよくも台無しに

してくれたわね!知ってる?こういうのを軟禁って

いうのよ!監禁を緩く言ったことを言うけど!!

ここから出せと言っているのだ愚か者!」

あんまりだ。何も知らないあたしをここまで

する必要性が見当たらない。

「何でそこまで帰りたがる?」

「修平君と約束してるんだもん。」

「本当にそれだけが理由か?」

げげっ、まさかの図星!!

そりゃ、修平君とはさっきも言ったけど別の日に

行けば良いが・・・サユが事情を話したであろうし。

だけど、意味が分からない。

今日のみんなは可笑しいよ。

どうして、いつもみたいな雰囲気じゃなくてピリピリ

してるんだよ!!