少々、勿体無いことをした気もするわ。

「だ、だからこそ、ヒヨリンには危険だよ!」

「危険って家庭教師のどこに危険要素が・・・

ハッ、まさかナル君家庭教師とは家庭に住み着く

邪悪な妖怪だと思っているのね!!」

「おいおい、おめぇの頭蓋骨カチ割んぞ。」

「なっ、あたしの頭脳が羨ましいのね!」

「そんな頭脳のどこを羨ましがる馬鹿がいんだよ。」

仕方あるまい。

次に舞い込んだものは積極的に乗ろうかな。

クリスマス前にお小遣いを貯めておく計画が

狂ったら大変だわ。

「でも、バイトなんて珍しいこと言うね?」

馨君がハーブティーを淹れてくれた。

「うん、どうしても欲しいものがあって。」

「なら、ターヤンたちに頼めば?」

ナル君、それじゃ意味がないのよさ。

あたしが汗水垂らして働いたお金が必要なの!

「それじゃあ、プレゼント買う時に選ぶの

手伝って貰おうかな。」

「ん?プレゼントって誰かに貢いでんのか?」

どうしてそうなるんだ!!

ユウヤ、あたしそんな貢ぐような女に見える?

「いや、見えねぇって悪かったって。」

※眼力でユウヤを平伏しました。

「・・・・誰にあげる?」

「京君!!素敵京君のお通りだよ。

道を開けなされ邪魔などさせんぞ。」

「止めろ・・・・」

クールな京君悶絶レベル!!

「ティッシュを・・・下され。」

※鼻にティッシュを詰め込んでます。

「日和ちゃん、最近それに慣れつつあるよね。」

「うむ、ティッシュの似合う女になりつつあるわ。」

「もうなってるだろおめぇは。」

誰にあげるってそれは決まってる。

「もうすぐで兄ちゃんの誕生日がある。

当日は彼女とデートする計画だとすると

イブ日にプレゼントを渡そうかな。

あとね、ダディも誕生日なのよ。プレゼント

買う人が多くて困った。」

そして、冒頭に戻るわけだ。

この時期に出費がかさむとクリスマスプレゼントも

大打撃で家計を見直さなければならない。