少しゆっくりしていたらお片づけ部隊が動き出した。
「では、あたしも行って参ります!」
「日和ちゃんは片付けしなくても」
「いいえ、家庭科室の備品を壊されてしまったら困ります。
そうでなくても料理研究部の皆さんにご迷惑をかけてしまって
は頼んだこちらの面目がありません。」
「そうだね、確かに・・・・ごめんね。作ってくれたのに
片付けまでさせちゃって。」
「いいえ、作った以上は最後まで責任を持たねばなりません。
ですから、当たり前のことなんですよ。」
「そっか、当たり前のことなんだ・・・」
うん?馨君、今日は少し上の空な感じ。
お風邪でもうつったのだろうか?
後で、話を聞いて見ようかな。
「ひーちゃん、早く行くよ。」
「あの、廊下は走らないで下さい。」
「「「はーい」」」
不良メンバーズが一緒にお片付けに来てくれるだけ
助かるし、意外とちゃんとしてる。
ご馳走様もいただきますもこんなイカツイ顔してる
連中がみんな口を揃えて言うんだ。
「ひーちゃん、お汁粉美味かった。
今度は鍋パーティーだよな。」
「美男の家で盛大にやろうな。」
「ヒヨリン、この鍋洗っとくからな。」
本当は不良だってやるときはやるんだ。
みんな偏見を持って接するから芽が摘まれて
勿体無いことをする。
ああ、あの時褒めてやれば良かったと後悔
をするような大人にだけはなりたくない。
「偉い子に育ちましたね゚(゚´Д`゚)゚」
「いや、それ今水道の水垂らしたよな。」
「俺もそう見えたんだけど。」
「・・・それに何故か育てられてる。」
若干、料理研究部が身を引いてるようだ。
この偏見がいつか消えて隔たりがなくなったら
みんなはもっと自信がつくのかな?
それとも、この隔たり自体が必要なのか。
あたしが大丈夫だって言っても100%信じて
もらえるわけでもない限りそれは不可能なのかもしれない。

