Hurly-Burly 4【完】


ゼラニウムを見つめるちぃ君は様になる。

何でこう美形に生まれて来れたのだろうか?

「この花は何の意味がある?」

「意味って花言葉ですかね?」

ちぃ君がキョトンとしながら頷いた。

「はて?」

何だったかな?

黄色のゼラニウムを見つめるちぃ君に

あたしは考えを必死に巡らせた。

な、なんてことだー!!

あたしとしたことがそれぐらい答えられなきゃ、

天才枠が外されるっ!!

「知らねえのか?」

「いや、頭の片隅に仕舞ったようだ!」

み、認めてはいけないぞ。

「・・・・・・( ,,-` 。´-)」

いいよって顔しないでよ。

後少しで出てきそうなんだよ!

「ハッ!!確か、真の友情とかあったような気がするよ!」

「真の友情?」

「ゼラニウムって花は欧米では“魔よけ”“厄よけ”効果

があるとされ、窓辺に置く花の定番なのよさ。

愛情を表すものが多いことから、恋人や配偶者

に対するプレゼントに最適なのですよ。」

「ふーん」

「待てよ、そんな花言葉あったかしら?」

思い出せないぞよ。

確かに、どこかで読んだはずなの。

「と、ともかく、ロマンのある花だ!」

「・・・・やる。」」

いや、花壇からブチって取ったらダメでしょ!

花壇を手入れしてる人が見たら悲しむよ。

何やってんだって言われちゃうでしょ。

「か、勝手に取ってしまっては駄目よ。

こ、こ、今回だけは多めに目をつぶってあげてもいいけどな!」

「もらうんじゃねえか。」

「だ、だって、ちぃ君がお花くれたから!」

「・・・・・・マジで勘弁してくれ」

このゼラニウムは帰って押し花にして本の栞として

大事な宝物へと殿堂入りを果たすのよ!