ふ、不整脈ってヤツよ。
ヤツは突如人を襲うんだからハイパー
レスキュー隊員に異常を察知してもらわねば!
これ、膝枕っていう高度なテクニックじゃないか!
この男、絶対わざととしか思えん。
それか、よっぽどの天然で素でやってる。
「反則なんだよ!!」
「はぁ?」
ち、ちぃ君哀れむようにあたしを見ないで。
「知ってるか、レッドカードは退場なんだぞ!
反則負けでちぃ君退場です。」
ま、負けるものか、打倒天然ちぃ君!
※日和は、負けず嫌いです。
こんなの反則なんだもんね。
ゲームセットであたしの勝利が確定されたんだ!
と、惚けるとか許さん。
レッドカード2枚出してもいいぐらいだ。
「・・いーだろちょっとぐらい」
そして、拗ねるのね。
拗ねるのがお得意になったじゃないか。
「ちょっとってあたしは大サービスせねばいかんのか!?」
膝枕なんて人に初めてした。
ムッとしながらちぃ君を見下ろすと頬に手が滑った。
「な、何をするっ!」
「確認してる。」
そっと呟いたちぃ君の手はまるで壊れ物でも扱ってる
ように優しく頬を撫でた。
「か、確認って何だ?」
「お前が居なくなって心配したから、
また昼寝が出来なくなっただろうが。」
あたしを心配する気があるのか!?
最早、お昼寝勝手にしてろってんだい!
「お前が目の届くところに居なくなるのがわりぃ。」
「な、あれはだな。あたしだって不可抗力で!!」
ほっぺを突っつかないでもらえないだろうか?
「言っただろ。」
な、そんな顔しないでよ。
「い、何時だ?何年何月何日何時何秒地球は何回
回った日のことだ!?」
「覚えてねぇのかよ。」
「いや、記憶には確かに・・・残っておりますよ。」
文化祭の日のことだよね(((‥ )( ‥)))
確か、あたしが背後に居るのが気に食わないとか。

