Hurly-Burly 4【完】


こ、この人何がしたいんだ!?

「こんな夜更けに出歩くなよ。」

猫パンチを繰り出してきたのはそんな理由が!?

「夜更けってまだ22時だから夜更けでもないよ?」

「・・・・・・・(-`Д´-)」

そんなムスっとしなくてもいいじゃないか。

意味が分からずにちぃ君を見つめてたら、

漆黒の瞳が少しだけ細くなったような気がすると

思ったら強引に手を引かれた。

い、いきなり何をするっ!!

「何でお前ここに居る?」

「それはこっちのセリフだよね。」

ちぃ君がこんなところに居ることにまずビックリしたよ。

ベンチの淵に勢い余ってケツアタック状態でお尻が痛い。

ちぃ君、もう何がしたいの!?

時たま、強引さが目立つよお主!

「ふへへっ、ちぃ君って小者に人気だよね。」

猫さんがちぃ君に懐いている。

よく犬にも好かれて服を噛まれて動けなくなる

ところを目撃した。

きっと、森に行けば小動物から歓迎される体質だと思う。

「お前も小者?」

「えっ、小者じゃないだろうよ!」

「京にひよこって呼ばれてるだろ。」

「ここでそれ出すか!?」

いいよ、もう小者でも何でも。

ひよこさん好きだから同類にしてもらっていいのか

あたし何かが烏滸がましい気がする。

「お前、何でここに来た?」

「えっ、あ、コンビニ行くつもりが近道と

題して来てみたらちぃ君が居て驚いた!」

少しちぃ君が何かを考えるような素振り

を見せるとすぐに猫さんをお腹の上に乗せた。

「えっ!?」

上体を起こしていたちぃ君があたしの膝の上に

頭を乗せてきてパニックに陥った。

「な、ななななななななな何をしているっ!?」

すると悪びれもなく笑うちぃ君にドキっとした。

こんな時に笑うなんてズルい。

そんなの反則じゃないか!