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said:ターヤン(谷山です)
それにしたって、日和ちゃん送れる係
になりたかったよな。
やっちゃんグー出しやがったからな。
※じゃんけんで公平に決められました。
俺、実はそんなに日和ちゃんと絡めてない。
女子高生なんてそんな滅多にお目にかかれない
のに残念な話だよな。
たまにバッティングセンターに来てくれるけど、
そこら辺カットされてんじゃね。
だから、初っ端の出会いぐらいな気がしてきたぜ。
俺の出番そこだけだったのか!?
もう少し出番くれよな!!
「おい、ターヤン。千治、今日帰ってくんのか?」
慶詩が助手席でガサガサとCDを探っている。
「さぁな、稜さんは総会の話があるって
言ってたけど、千治のことだからマイペース
に帰りたい時に帰るだろうしな。」
車内が煙草の煙でいっぱいになる頃に、
ナルがプリプリ怒り出した。
「馨に言いつけてやっからな!」
「ナルちゃん、証拠ないじゃんね?」
「伊織、吸いすぎだ!俺まで肺がんに
なったらどうしてくれんだ!!ヒヨリンが
言ってたんだかんな。」
「ナル、お前はあのチビのこと信用し過ぎだ。」
慶詩がやれやれと言うもナルが完全に膨れてる。
「しかし、良かったな。日和ちゃんが何事もなくて。
いきなり、電話して来たときゃ驚いたけどな。」
今日は仕事で偵察してた時に慶詩から急ぎの用が
あるとか言い出すから指定された場所にやっちゃん
と向かったら日和ちゃんが居なくなったとか言い出す。
「本当に怖かったんだからな、ヒヨリンが居なくなる
とかそんなの俺・・・ぜってぇヤダ。」
「ナル、あんまり興奮するな。」
「だって、京!ヒヨリン、」
「ひよこは・・・か弱くない。」
そうか、あんなに女が駄目な京でさえ日和ちゃん
の存在は大きいのか。

