Hurly-Burly 4【完】


ボーリングか、よっちゃんとか下手そうだ。

不良メンバーズでワイワイ行ったらボーリング

場が不良メンバーズで占領されちゃうんじゃないか?

あたしも行きたかったな。

「ヒヨリン、また今度行こうな?」

「うん、勿論だとも!」

折角、ユウヤが誘ってくれたのにごめんね。

次はどうにかして行ってみせるわ!

時計をチロッと見て鞄を手に持った。

「あれ、日和ちゃんもう帰る?」

「うん、今日はちょっと用事あるから

そろそろ帰ろうかと。」

大和さん、家に来るって連絡があった。

兄ちゃんに怪しまれないようにささっと用を済まさないと。

変に勘が鋭いところあるから冷や冷やする。

仕事はちゃんと行ってるみたいだけど、

何をしてるのかよく分からないところあるから

油断は出来なんだよね。

明日は確か真君とたけのこ掘りに行くとか

ウキウキしながらリュックに荷物を詰めてたし。

考え過ぎも良くはないよね。

ガタンっとソファーに座り直そうとしたら、

滑ってソファーから落ちて尻餅つく。

「いだっ」

駄目だわ。すっかり気を取られてた。

「日和ちゃん、全然痛そうには見えないけど大丈夫?」

※どんな時でも表情は変えません。

馨君、・・・・地味に痛いですよ。

ううん、こんなことしてる場合じゃないよ!

「大丈夫です。」

顔色変えずに馨君が淹れてくれたハーブティーを

一気飲みしてからオズオズと立ち上がる。

※未だに痛みが緩和されてない。

「で、では、帰りますね。また来週ということでさらばだ!」

鞄を肩に掛けて教室を出ようとしたら馨君が送るよって

言って、立ち上がるから両手を前に出して止めた。

「いや、今日はいいよ。じゃあ、またね。」

あんまり納得した表情じゃないけど、教室を出て

行く間際気を付けてねと手を振ってくれた。