意志のある瞳は色素が薄くて綺麗だった。
「会いには行きたいです。もうずっと会えてないので
会って話したいことはたくさんあると思います。」
暗闇を照らし出すような明るい子だと思ってた。
夏の夜に会った時だって一瞬で分かった。
暗闇の溶け込むような界隈で一際眩しい子だった。
「そっか、そしたら、アイツ等も寂しがるだろうな。」
「ふふっ、そんなことないですよ。みんな楽しくやって
いますからあたし1人居なくなったところで何も変わりません。」
そんなことを言える日和ちゃんはアイツ等をちっとも分かって
なさそうだった。
今日どんなに必死に探していたかなんて当然知らないだろう。
「寂しがるよ、日和ちゃんはアイツらに気に入られてるから
居なくなったら荒れると思う。」
「そんなわけないです!!そんな荒くれ者に育てた
覚えないですから!!もしそうなったら、やっちゃん
さんがきっちり叱ってあげて下さい。間違った方向に
行かないようにお願いしますね。」
こんなこと言える子だから気に入ったんだと思う。
真っ直ぐアイツ等に接してるから味方で居られるんだ。
強い意志でアイツ等を見守ってくれてるからアイツ等
も素を見せることが出来る。
「俺はどっちかというと怒るタイプではないんだ。
怒るのはターヤンの専門特化でそういうのはターヤンに
頼めば安心だと思う。」
「あ、ユウヤに怒ってたの見たことあります。」
「見たんだ?怖かっただろ。」
「いいえ、最初は暴力はいけませんとも思ったのですが、
ターヤンさんも痛かったはずなのです。ユウヤを殴った
手が痛くないわけなにので、きっと痛かったに違いない。
だけど、それはユウヤのためにしたことだと思ってます。
ターヤンさんややっちゃんさんが居たからみんなは根っから
悪い人にならなくて良かったと思ってます。どうも、ありが
とうございます。」
唖然とした、片手運転だったせいか車体が揺ら付いた。
「日和ちゃん、いい子過ぎておじさんキュンとなった。」
「えっ、大丈夫ですか?心不全は危険ですよ!!
早急に大学病院で精密な検査を受けることを
お勧めします。もし宜しければ、知り合いの先生に
紹介状を書いて頂きましょうか?」
慌てる日和ちゃんを横目で見つめる。

