変な子かもしれない。どうとでも思えばいい。
ただ、あたしは自分で決めたことは絶対事項なのだ。
みんなまとめてあたしが見守る。
ファインティングポーズを取ると慶詩に噴かれた。
「っぶ」
「な、何で笑う!?」
大真面目で言ってるのに笑われるとは思わなかった。
ゲラゲラお腹を抱えて笑う慶詩にイラっとしながらも、
他のメンバーを見るとみんなお腹抱えてた。
京君だけが密かに後ろ向いて静かに笑っていた。
「そ、そんなに笑わなくたっていいじゃないか!」
ちょっと、恥ずかしくなってきた。
あたし変なこと言ってしまったのか?
ううん、恥ずかしいことじゃない。
堂々とするのよ、日和!
「日和ちゃんって見た目と違って逞しいよな。」
「見た目もいつか逞しくなってやります。」
「いや、ならなくていいよ。」
ターヤンさん、きっと立派なレディーになって
あっと驚かしてやりますからね。
「それに、日和ちゃんの一言一句が笑いのセンス
あると思う。短編集みたいなの出せば儲かるよ。」
やっちゃんさん、出版社に売りつけてみます!
「あたしは足を引っ張るような存在だけには
絶対にならないわ。二歩ぐらい下がった後ろで
みんなを見守る存在になりたいんだもの。」
強く有りたいと思えば思うほどに誰かの為だと
誰かは言うのだ。
だけど、あたしの場合自分の為に強くなりたい。
「みんなが戦うならあたしだって同じ土俵に
上がって戦ってやるわ。それぐらいの覚悟持って
一緒に居るんだから見縊らないで。」
そのために出来ることならどんな手を使ってでも
やってのけてやるんだ。
守られたいとか普通ならば思うのかもしれんが、
そんなのゴメンだ。
あたしがみんなを守りたいんだって言っても
また笑うんでしょ?
「稜さんが気に入るのも当然の話だな。
日和ちゃんにはいつも驚かされる。
だけど、男より男気あるヤツは俺も嫌いじゃない。
こんな奴らだけど末永く仲良くしてやってくれ。」
ターヤンさん、今の男気でしたか?

