「ヒヨリン殴ろうとすんな!!」

ナル君に抱きつかれた。

久しぶりの癒しキュートなエンジェル。

今日も一際可愛いですの。

「ひよこのお嬢ちゃん、俺らの立場考えて見ろ。」

伊織君がケータイを弄るの止めてポケットに仕舞う。

「伊織君の立場?不良でフェロモンダダ漏れで

実は料理上手で立場・・・えっとナイスポジション!」

「ユウヤ、鎌持って来い。」

ひっ、伊織君の背後にサタンが舞い降りてきた。

「か、釜持ってねぇよ。」

「釜じゃねぇ~のよ、鎌だよ~」

恐ろしい男だわ。

鎌で一体何をする気でいたんだ!!

「俺は馨のように優しく説明出来ねぇ~」

「伊織君に馨君のような優しさは見えないのね。」

伊織君は馨君のような紳士で優しいところが

全然見えないのですが?

「慶君、この子マジで殺って。」

「いお君が殺って頂戴よ。」

この2人コンビになると厄介だ。

「ず、ズルい!あたしもコンビ組むんだもんね。

1対2なんてフェアじゃないんだぞ。」

「ひよこ、折角伊織が説明しようとしてただろ。」

京様、神々しくも登場だ。。

「京君、チームひよこに加入してくれ!」

「・・・・えっ」

そんな戸惑っちゃうの!?

「馬鹿野郎、京をお前にやるか。」

「なっ、慶詩ばっかり!!」

あたしのチームに誰か加入してくれ。

今なら、特典を付けても良い!!

「お、俺はヒヨリンの味方だかんな。」

ナル君きゃわいい!!

そのプリチーお目々は最強の味方だわ。

「ナル君、あたしと共に憎き水谷氏の陰謀を

阻止しようではないか。」

「ヒヨリン、よく分かんねぇけど頑張ろうな。」

プリチースマイルを全開のナル君に闘争心

がすっかり引っ込んでしまった。

「だから、話の主旨変わってるって・・誰かヒヨリン

の暴走止めてくれ。」

※ユウヤの嘆きは全くもって届かなかった。