Hurly-Burly 4【完】


なっ、くしゃくしゃになってはいるけど

どんだけヘビースモーカーなのよ!

「肺がんで死ぬのは確定だよ。」

「不吉なこと言うんじゃねぇ~よ。」

「いうんじゃねぇ~よじゃない!!

アホタレ、こんなに吸っててよく肺が

機能しているものだ。」

真っ黒な肺は確実です。

「副流煙であたしの肺まで真っ黒になるじゃないか!」

「おめぇー、自分の心配かよ。」

だって、慶詩!副流煙の方が肺がんになるんだよ。

このやり取りまたって感じだ。

もう煩く言いたくはないんだよ。

煙草の箱がぺしゃりとと潰れてるのが3つ。

「大体、煙草税あるのによく買えるよね。

お金持ちの坊ちゃんなのか!?」

「そんなわけねぇ~だろう」

そ、そうですよね。

伊織君、ほどほどにしなよ。

あんまり口出しするのはどうかと思うから、

遠まわしに言ってるつもりではあるけど、

伊織君次第というか・・・。

「ヒヨリン、明日は用事あるのか?」

ユウヤがニンマリ笑みを浮かべて、

よっちゃんたち不良メンバーズとボーリング

に行くという誘いを持ちかけてきた。

「明日は先約が入ってる。ボーリング

よっちゃんたちと楽しんできて。」

そういえば、そろそろ行かないと。

大和さん、きっと待ってるよ。

待たせたら悪い気がするから今日は

早く帰ろうと思ってたのにここに居ると

時間忘れちゃいそうになるから駄目だ。

ちゃんと、メリハリ付けないとその内

ここ離れたくなくなっちゃいそうだ。

「何だ、そうなのか~」

確か、5時半に変更したんだっけ?

今は、5時になる頃か。

外は11月だからか、薄暗くて寒そうに

落ち葉が風を使って舞う。