なっ、くしゃくしゃになってはいるけど
どんだけヘビースモーカーなのよ!
「肺がんで死ぬのは確定だよ。」
「不吉なこと言うんじゃねぇ~よ。」
「いうんじゃねぇ~よじゃない!!
アホタレ、こんなに吸っててよく肺が
機能しているものだ。」
真っ黒な肺は確実です。
「副流煙であたしの肺まで真っ黒になるじゃないか!」
「おめぇー、自分の心配かよ。」
だって、慶詩!副流煙の方が肺がんになるんだよ。
このやり取りまたって感じだ。
もう煩く言いたくはないんだよ。
煙草の箱がぺしゃりとと潰れてるのが3つ。
「大体、煙草税あるのによく買えるよね。
お金持ちの坊ちゃんなのか!?」
「そんなわけねぇ~だろう」
そ、そうですよね。
伊織君、ほどほどにしなよ。
あんまり口出しするのはどうかと思うから、
遠まわしに言ってるつもりではあるけど、
伊織君次第というか・・・。
「ヒヨリン、明日は用事あるのか?」
ユウヤがニンマリ笑みを浮かべて、
よっちゃんたち不良メンバーズとボーリング
に行くという誘いを持ちかけてきた。
「明日は先約が入ってる。ボーリング
よっちゃんたちと楽しんできて。」
そういえば、そろそろ行かないと。
大和さん、きっと待ってるよ。
待たせたら悪い気がするから今日は
早く帰ろうと思ってたのにここに居ると
時間忘れちゃいそうになるから駄目だ。
ちゃんと、メリハリ付けないとその内
ここ離れたくなくなっちゃいそうだ。
「何だ、そうなのか~」
確か、5時半に変更したんだっけ?
今は、5時になる頃か。
外は11月だからか、薄暗くて寒そうに
落ち葉が風を使って舞う。

