「なななななな、駄目です!暴力反対です!
は、は、話合えばきっと通じ合えるはずだわ。
すみません、彼には口の利き方を教えておきます
から今日だけはご勘弁を。」
お代官様と言いたくなったが口を閉じた。
「ぶはっ」
「ぶっ」
ふ、2人して同じ反応されるとは思っても見なかった。
「what!?what!?」
ダンディーさんの手がちぃ君の頭をぶっきらぼうに
撫で回していた。
「どういうことなのですか!!」
あの、ダンディーさんにそんな趣味があったとは・・・
世も末だ。恐ろしいすぎて明日からは外を歩けない。
「ああ、日和ちゃんに言ってなかった。」
ダンディーさんが愉快そうに笑ってる。
ちぃ君は未だにプンスカしてるみたいだ。
どうもしっくりきてしまう絵なのですが?
ドタドタドタッ
お店の中がいよいよ大賑わいになってきた。
「日和ちゃんっ」
「ヒヨリ~ン、無事で良かった。」
「マジでビビったわ。」
「おめぇ、ふざけんな!!」
「ひよこ・・・」
「ほら、見てみろ。ウチのひよこのお嬢ちゃん
のことだからどうせこんなこったろう思った。」
みんな、そんな息を切らしてどうなさったの?
そ、そうかマラソンの練習でもしてるのか!!
こっそりしていたなんて酷いわ。
あたしも混ぜておくれ!!
「日和ちゃん、久しぶり~。」
「元気そうだな。」
やっちゃんさんとターヤンさんまでご一緒だったとは。
の、除け者疑惑だ!!
これは追求させてもらうわよ。
「あ、あの、」
「こりゃ、パニックになっちまうよな。
ビックリさせて悪かったな。日和ちゃん、コイツ俺の倅だ。」
まさかのビッグ発見に驚いて2人を二度見した。
確かに似ている。何であたしは気付かなかった?
こんなにも似ているのにあたしの目は節穴か!!
ううん、何となく面影を見てはそうじゃないって
思っていたのかもしれない。

