Hurly-Burly 4【完】


「なななななな、駄目です!暴力反対です!

は、は、話合えばきっと通じ合えるはずだわ。

すみません、彼には口の利き方を教えておきます

から今日だけはご勘弁を。」

お代官様と言いたくなったが口を閉じた。

「ぶはっ」

「ぶっ」

ふ、2人して同じ反応されるとは思っても見なかった。

「what!?what!?」

ダンディーさんの手がちぃ君の頭をぶっきらぼうに

撫で回していた。

「どういうことなのですか!!」

あの、ダンディーさんにそんな趣味があったとは・・・

世も末だ。恐ろしいすぎて明日からは外を歩けない。

「ああ、日和ちゃんに言ってなかった。」

ダンディーさんが愉快そうに笑ってる。

ちぃ君は未だにプンスカしてるみたいだ。

どうもしっくりきてしまう絵なのですが?

ドタドタドタッ

お店の中がいよいよ大賑わいになってきた。

「日和ちゃんっ」

「ヒヨリ~ン、無事で良かった。」

「マジでビビったわ。」

「おめぇ、ふざけんな!!」

「ひよこ・・・」

「ほら、見てみろ。ウチのひよこのお嬢ちゃん

のことだからどうせこんなこったろう思った。」

みんな、そんな息を切らしてどうなさったの?

そ、そうかマラソンの練習でもしてるのか!!

こっそりしていたなんて酷いわ。

あたしも混ぜておくれ!!

「日和ちゃん、久しぶり~。」

「元気そうだな。」

やっちゃんさんとターヤンさんまでご一緒だったとは。

の、除け者疑惑だ!!

これは追求させてもらうわよ。

「あ、あの、」

「こりゃ、パニックになっちまうよな。

ビックリさせて悪かったな。日和ちゃん、コイツ俺の倅だ。」

まさかのビッグ発見に驚いて2人を二度見した。

確かに似ている。何であたしは気付かなかった?

こんなにも似ているのにあたしの目は節穴か!!

ううん、何となく面影を見てはそうじゃないって

思っていたのかもしれない。