うん、そうしようとは答えられなかった。
約束出来ないことは約束しない。
それは、よっちゃんを傷つけることになるから
無責任なことは言えなかった。
なのに、どうしてこんなに寂しく思うんだろう?
答えられないことが寂しいんじゃない。
その頃にはもう別々の道を歩いてるのかと思うと、
途方もないぐらいの寂しさに襲われる。
最初から同じ道を歩いてきたわけではないのに、
いつからこんな女々しいこと考えるようになったんだ。
日和、しっかりしろ!
あたしはこんな女々しくないはずだ。
そんなもの吹き飛ばしてしまえ。
考えるだけ無駄なことをクヨクヨ考えて何になる?
最後の最後まであたしは自分の意志を貫こう。
「千治さんたちはヒヨリンのことすげー考えてると思う。」
「全然そうは思わんが。」
元に、扱いが日に日に酷いものになってきてる。
結構、放置されることもある。
果たして、あたしは女子だと思われているのか!!
問いただしたく思う時もしばしば。
特に、金髪頭したライオンとフェロモン撒き散らし
魔導師には作文用紙20枚以上にあたしの良いところを
書かせたいと思う。
「ヒヨリンは見捨てたりしねぇよな?」
よっちゃんが不安そうな顔をした。
眉を寄せて、本当に情けない顔。
もう少し、逞しくなって欲しいものだ。
「そんなのするわけない。」
見捨てるってなんだ。
あたしがそんな酷いヤツに見えるのか!!
よっちゃんはなんて酷いやつなんだ。
そんなこと出来るわけないじゃん。
あたしは見守りたいんだ。
ちゃんと、卒業して立派になるところ見たい。
世間っていうものの荒波だけじゃなくて、
人と人との助け合いってものを知って欲しい。
誰もが同じことを思ってるわけじゃないんだよって
伝えられたらいいなって思ってる。
出来ることなら、みんなが困ったらすぐに駆けつけ
て守ってあげたいとも思ってる。
だから、見捨てるなんて端っから考えてない。

