それでも、ちぃ君はよっちゃんを見下ろす。
「人間駄目な時ぐらい正直になれ。」
「へっ?」
よっちゃんの困惑はまだ続く。
「大丈夫じゃねぇ時に大丈夫とか言うな。」
「・・・へいっ」
よっちゃんがまた涙をポロポロ浮かべる。
「ち、ち、ちぃ君がまともなこと言ってる。」
「言ったろ、ちぃーは優しいってな。」
ユウヤ、あんたは嘘吐かないもんね。
クシャクシャによっちゃんの髪を撫でる
ちぃ君はいつものマイペースっぷりという
よりかは少しいつもより頼もしい感じだ。
「でも、よっちゃんのアフロに困惑してるよ。」
ちぃ君が困ったようによっちゃん見てる(´-ω-`)
「美男のアフロ復活したな。」
「心なしか最近ボリュームダウンしてる
ような感じしたからな。」
「あのさ、みんなよっちゃんを慰める
気があるのか?」
「いいんだ、ヒヨリン。俺、マジで
感動してんだ。」
「それならいいけど・・・」
どんだけ、ちぃ君好きなんだよ。
ちぃ君が若干困ってるじゃないか。
よっちゃんの鼻水ついたら困るわ。
「よっちゃん、あたしの元に来るんだ!!」
「えっ?」
「いいから早く!!」
「いや、それは・・・・」
手を広げてよっちゃんを待ち構えるポーズ
を取るとよっちゃんが困惑した顔を浮かべた。
「は、早くするんだ、馬鹿者!
ちぃ君のブレザーに鼻水大王を付けたら、
世界中の非難を浴びるんだ。
宇宙から征服者がよっちゃんを懲らしめようと
機関銃持って現れるやもしれない。」
ああ、なんて恐ろしいんだ。
「マジかよ。」
ギョッと目を見開いてちぃ君から離れる
よっちゃんによしっ来いと待ち構えてたら、
「だ、駄目っ!!」
ナル君のタックルによっちゃんが吹き飛んだ。
なんて、災難な男だろう。

