あたしとメル友というヤツである。

絵文字というのを入れようと努力している。

あまり、メールというのが得意な方ではない。

小まめに見てるわけでもないし、メール文を

作ると堅苦しいとクルミちゃんに注意を受けた。

自分ではそんなつもりがないのに、どこか

文章がきっちりな感じになってしまうらしい。

それだから、藤永さんとのメールはキャッチ

ボールのようで楽しい。

そんなあたしに兄ちゃんはあんまり仲良く

なっちゃ駄目だよといじけるから疲れる毎日だ。

「どの辺って、ヒヨリンって見た目は美少女って

感じだからな。」

「よ、よっちゃん、褒めても何もあげないよ。」

「何かくれると思って言ってるわけじゃねぇから。」

「そ、そうか。」

「それ、照れてんだよな?」

※分かりづらい照れてる仕草です。

「て、照れてなどないぞ!」

「ヒヨリン、千治さんたちどうした?」

「ハッ!!」

うん?でも、何でよっちゃんがそれを・・・。

「バレてたの?」

「っていうか、目立つだろあの人たち。」

「集合体って感じがしてね。」

「男にも女にもモテんだろ?」

「そ、そうなのか!?」

まさかのビッグニュース入りました!

確かに、モテそうな顔揃ってるがなと思ったよ。

だけど、両方からモテるとはどっこいだな。

「ヒヨリン、気付いてねぇの?」

「あたし、どっちかというとよっちゃんとか

もっくんとか不良メンバーズと遊ぶことの

方が多い気がするあまりみんなを知らないんだ。」

距離っていうのかな。

前ほど感じてるわけじゃない。

あたしも少し置きたいと思ってる。

ある程度、踏み入らないようにしてる。

自分のためにもこれ以上深く入って

しまったらいざという時あたしはきっぱり

割り切ることが出来なくなってしまいそうだから。