Hurly-Burly 4【完】


お花を摘んだ後、手を洗っているとよっちゃんと

一緒に居た女の子がトイレに入ってきた。

ドキドキしながら彼女を見ると、よっちゃんも

見る目はありそうだ。すごく可愛い女の子だ。

確かに、これは守ってあげたくなる気持ちが分かる。

小柄で花柄のハンカチとか持ってそうなイメージで、

近くで見れば見るほど可愛らしい女の子だと思った。

男はこういう可愛い女の子にコロッとやられるらしい。

ハンドソープをプッシュして手に擦り付ける。

「えっ、今無理だから。そうじゃなくて、ちょっと

都合が合わないって言ってるの。」

幻聴かと思って目をクワっと見開いて手を擦り続けた。

今の声といい、口調といい、可愛らしいさがゼロだ。

女は変貌を遂げる生き物だ。

母さんが電話口でよく言ってるから驚きはしない。

ああ、これが本性だったのかと思うだけの話だ。

良くも悪くも女という生き物は変わるらしい。

例えば、女の方が強い生き物だというのは誰が

そんなことを言いだしたのか?

確かに、生物学上での説明は遺伝子のところから

話し出しても女が勝ってることは証明されてる。

世界の人口だって男よりも女の方が多い。

それから、男は大抵忘れられない傾向があるらしい。

何年先でも覚えてることは覚えてる。

恋愛も然りであるという、その点、女は忘れっぽいとか。

次のステップに進もうとする意欲は男より女の方が

あるのかもしれないと言ってたな。

何とかの心理学者が朝のニュースでペラペラと

喋ってるのはよく見るからへぇ~そうなんだと

頬杖ついて見たっけ?

ハンドソープの付いた手を綺麗に洗い流して、

ハンカチで拭いた。

きっと、彼女も見た目は可愛い女の子だけど

中身はしっかりとした子なんだろう。

よっちゃんが、ヘタレだからしっかりした

子の方が都合が言いといえばいい。

それに、怖がられたらよっちゃんの場合

ひとたまりもないだろう。

総合的なことを考えると可愛いだけじゃ

やってけない世の中だと思う。