一見、どうでも良さそうに見えても多分それは
トラウマなんだろうか?
傷ついたように見えるのだから。
怖がられることが怖いのかなって思うところがある。
だから、あたしは何があっても最後まで味方で居て
あげようと思ってる。
「日和ちゃん、大量に持ってるけど大丈夫?」
「ちぃ君が3つも頼むから!」
伊織君にはコーヒーを買ってきて、
馨君にはミルクティーを買った。
京君は基本炭酸か烏龍茶しか飲まないので、
コーラーを買ってきた。
この3人は甘いものがあまり得意でない人たち。
そして、慶詩とユウヤはアイス付きのクレープを
買って、ナル君にはいちごとバナナのクレープ。
しかし、7人も居ると家計は苦しくなるものだ。
嘘である。ちぃ君が渋々戻る時に樋口さんを
持たされたのだ。
あたしが払っても別に良かったのに、何故か
そこは譲ってくれないらしい。
「ちぃ君、お釣りです。」
クレープを3つ持って固まるちぃ君(´・ω・`)
「今、言うなよって言いたいのか?」
コクリ頷くちぃ君にはとことんついてけない。
今日もそのマイペースは健在だ。
クレープをパクリと食べてるちぃ君のポケット
にしっかりとお釣りを返しておいた。
「日和ちゃんは要らないの?」
そのところ、あたしは何も持っていなかった。
「えっ、うん。甘いもの見てたら吐き気が・・・」
間近で感じる甘ったるさに食欲奪われた。
もう、何か食べる気がしない。
飲み物買ってくれば良かったかもしれないが、
長時間の尾行をしてきたせいかお花を摘みに
行くべきらしい。
「ちょっと、お花を摘みに行って来る!」
「はぁ?」
慶詩のツッコミは今回シカトの意向で、
みんなの居るところから一番近いであろう
お花を摘むところへ急いだ。

