Hurly-Burly 4【完】


一見、どうでも良さそうに見えても多分それは

トラウマなんだろうか?

傷ついたように見えるのだから。

怖がられることが怖いのかなって思うところがある。

だから、あたしは何があっても最後まで味方で居て

あげようと思ってる。

「日和ちゃん、大量に持ってるけど大丈夫?」

「ちぃ君が3つも頼むから!」

伊織君にはコーヒーを買ってきて、

馨君にはミルクティーを買った。

京君は基本炭酸か烏龍茶しか飲まないので、

コーラーを買ってきた。

この3人は甘いものがあまり得意でない人たち。

そして、慶詩とユウヤはアイス付きのクレープを

買って、ナル君にはいちごとバナナのクレープ。

しかし、7人も居ると家計は苦しくなるものだ。

嘘である。ちぃ君が渋々戻る時に樋口さんを

持たされたのだ。

あたしが払っても別に良かったのに、何故か

そこは譲ってくれないらしい。

「ちぃ君、お釣りです。」

クレープを3つ持って固まるちぃ君(´・ω・`)

「今、言うなよって言いたいのか?」

コクリ頷くちぃ君にはとことんついてけない。

今日もそのマイペースは健在だ。

クレープをパクリと食べてるちぃ君のポケット

にしっかりとお釣りを返しておいた。

「日和ちゃんは要らないの?」

そのところ、あたしは何も持っていなかった。

「えっ、うん。甘いもの見てたら吐き気が・・・」

間近で感じる甘ったるさに食欲奪われた。

もう、何か食べる気がしない。

飲み物買ってくれば良かったかもしれないが、

長時間の尾行をしてきたせいかお花を摘みに

行くべきらしい。

「ちょっと、お花を摘みに行って来る!」

「はぁ?」

慶詩のツッコミは今回シカトの意向で、

みんなの居るところから一番近いであろう

お花を摘むところへ急いだ。