えっ?と目が点になった。

「風邪ひくなよ。」

たまに、何してんのさって行動取るから

ちぃ君には参るというかもう心臓が何個

あっても耐久出来ないような気がする。

「ひ、ひかないよっ。カイロを

背中にもお腹にも計6個貼ってるんだぞ。」

最近はカイロなしには生きていけそうにありません。

「貼りすぎだ。」

だって、寒いのは苦手なんだもの。

冬の季節は寒いから苦手だ。

「ヒヨリンの手冷てぇもんな。」

「ご、ごめんよ!!」

ナル君のお手々をクールダウンしてるらしい。

「それより、いいのか?美男たちどっか

見失っちまうぞ?」

ユウヤ、それがイカンのだ。

「どこ、行くつもりなんだろう?」

昨日来た下見にはこんなところ来る予定

なかったはずなんだけど、急遽決めたのかな?

でも、上手くいってるみたいじゃないか。

あたしの尾行もこれまででいいんじゃないかな。

よっちゃんの後ろをある程度空けての移動が

また始まったが、目立ちすぎる。

「あのさ、分裂しないか?」

この人数にその見た目では人からの脚光を浴びすぎて

体に穴が開きそうなんだ。

「分裂って?」

「このままでは体に穴が開くのは時間の問題だわ。」

「そんなことないと思うよ。」

馨君、あたしの身になってくれ。

「じゃあ、ちょっと離れて歩いて!」

「冷たいこと言うんじゃねぇ~よ。」

伊織君が大半の原因でもあるのだけど。

「ちょっと、コラッ!」

手をひらりひらりと振る伊織君には

言ってもどうしようもないが、目立ち

過ぎるのよそのフェロモン!

頼むから、隠して頂戴だ。

いや、むしろ分けてくれと言うべきなのか。

決して、羨ましいからではないからな。