選ばれし者



『私は、弱っていく妹を見ていられなくて必死に白銀の力を止める方法を探しました。半年ほど経った頃でしょうか・・・。やっと見つけたのです!その方法を・・・!これで助かると安心したわたしはその本を開いたまま眠ってしまいました。その本の裏に何が書いてあるか知っていたのに・・・っっ・・・。』


美流の声がどんどん震えていくのがわかる。

梨「美流・・・?」

心配して声をかけたら、横に顔を少しふると、

『その本の裏には、白銀が死ぬ方法が書いてありました。妹は、いつも妹に話しかけてから寝る私が来なかったことに心配して、様子を見に、私の部屋に来たのです。そこで机の上にのった本を見つけ読んでしまったのです。死ぬ方法がのった最後のページを・・・っっ!』


美流は悔しそうに唇を噛んでいる。


『死ぬには、白銀自身の血で八つの印を書き『我白銀、今ここに消滅を願う』ととなえることでした。私は、消滅を、の部分で目が覚めました。はっとして、やめるように叫びました。しかし彼女は、《ごめんね。いままでありがとう・・・。大好きだよ・・・。美流お姉ちゃん・・・。ばいばい・・・。》というと、静かに息を引き取りました・・・。』


なんて残酷なんだろう。
そうおもっていると、



『私がもっとはやく見つけていれば、あのとき眠っていなければ、もっと早く目が覚めていたら・・・何度も後悔しました。そして、妹の後に白銀の力をもってしまたものが生まれたのなら、その子を絶対に助けると心に来ましていました。・・・その、妹ののちに白銀の力を持ったのが、あなた、梨鈴なのです。』


そうだったのか・・・。

『まさか、青桜の力ももっているとは思いませんでした。』

少しの沈黙。美流はまだやりきれない顔をして、うつむいている。
妹のことにまだ納得が言ってないのだろう。
私はおもいきって自分のおもたことを口にしてみた。

梨「あなたが、後悔することはないとおもう。妹さんが最後のページをみたということはその前のページを見たということ。てことは助かる方法知っていたんだと思う。それでも死を選んだってことはその方法、時間がかかるんじゃないの?いつ、発動するかわからない白銀の力。もしも協力してくれるあなたまでを殺めてしまったら・・・。そうおもったんじゃないかとおもうんだけど・・・。あなたを殺めてまで自分が生きていたいとは思わない。それが彼女の出した答えだったんじゃないのかな?」

あくまでも憶測だけどね。と付け加えると、
美流は涙を流して、

『そんな・・・。わたしは生きて欲しかったのに・・・っ!』

といった。

梨「美流が妹を死んでも助けたかったように、妹も死んでもあなたを守りたかったのじゃないの?私ならそうおもう。それと・・・いつまでも過去を気にしていたって、なにも変わらないよ。先をみないとな。」


そういってわらうと、彼女も笑い返してくれた。