選ばれし者



『あなたの力は青桜の力だけではありません。青桜の力とは別に、青桜の真逆の力までもっているのです。』

梨「青桜の・・・逆・・・?」


『そうです・・・。白銀の力です・・・。』

梨「白銀・・・?」

『力が発動するとき、その髪は銀色になり、目は赤く染まります。そして・・・あなたの意識はなくなります・・・。』


梨「意識が・・・なくなる・・・??」

そんなことしたら力を使えないじゃないか・・・。

うぅん・・・。と考えていると、

『あなたの意思を聞かずに発動するのです。たとえ、あなたの大切なひとであろうと、あなたがひとを殺めたくなくても、大切な人を傷つけ、人を殺めてしまうのです。あなた自身が・・・。』


梨「え・・・。それって・・・。」

『そうです・・・。琥珀家に流れてしまった闇の血です・・・。私の妹もあなたと同様、白銀の力を持っていました。』


幼い頃、『琥珀家には闇の血がある。』と聞いたことがある。
まさか私が持っているとは・・・。
嫌な予感しかしない・・・。


『私の妹は、白銀の力が発動してしまっても、止め方が分からず、妹が力尽きるまで白銀の力が暴走しました。あるとき、妹は父と母を殺めてしまった・・・。意識が戻った妹は、《私はこの世にいるべきではない。ついに父や母まで殺めてしまった》と、自殺を試みました。しかし、できないのです。ちからが邪魔をして。わたし的には、たった一人の家族が死ななくて、本当に良かったと泣いて喜びましたが、妹は日に日に弱っていくばかりで、《もう外にはでない》と自分の部屋にこもってしまいました。』


話が進むとともに、美流の顔はどんどん歪んでいく。
一体その後に何が・・・。