選ばれし者



そして連れてこられたのは牢獄。
ジメジメとしていて真っ暗。
コンクリートでできたその部屋に窓は一つもなかった。

時計もない。机もない。寝る場所もない。
あるのは鎖を繋ぐ部品と雑草だけ。
見張りが常に付いていて、トイレの時は言えば連れて行ってくれた。


それから、制服だった私は、白いワンピース一枚に着替えさせられた。
最初は肌寒いとおもったが、慣れたらどうでもよくなった。


そのあとだった。

「う゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛っっ!」

人の叫び声が聞こえてゾッとした。


・・・殺されて・・・??


声だけでそう思った。
力を使ってそちらに移動しようかとおもったが、
見張りのせいでできなかった。

しかたなく、殊乱眼を発動させると、


梨「っっ!!?」


たくさんの声が聞こえてきた。


《助けてくれっ!》

《やめろっ!》

《ここから出してくれ!》

《殺さないでくれっっ!!!》


胸がドクンと鳴った。
すごく怖かった。



ふと聞こえた、石春蘭馬の声。
集中して聞いていると、衝撃的な事実が聞こえた。