選ばれし者



-------------



斗「ほお・・・。それが青桜の子か。」

にやりと不気味に笑っているのは、
石春蘭馬の父、石春斗馬である。

ヒゲを撫でながら、こちらをじっと見るその目は
闇に染まっていた。


見られているだけなのに、ゾッとする。
私は今、鎖に繋がれている。
格好は制服姿のままだ。


斗「あの部屋へ連れて行け。」


蘭馬は、一度ピクリと肩を動かした。

・・・。一瞬だが、顔がこわばったのが見えた。




私はこれからそんなに残酷な場所へ連れて行かれるのか。
そう思うと、頭の中が空っぽになった。



蘭「・・・はい。ただいま・・・。」


そういうと、鎖を手に持ち、移動し始めた。