選ばれし者



梨「黒城にはいってやるよ・・・。」


勝ち誇ったかのように笑う石春蘭馬。
今すぐその顔面に、一発お見舞いしてやりたいものだ。

蘭「物分りのいい子で助かったよ。」

梨「はやくみんなを開放しろ。」


蘭「はいはい。でも、その前に・・・。お別れいわなくっちゃねえ・・・?」


ゾクッとした背中。


蘭「おい、もってこい。」

「「はい、かしこまりました」」


そういうと、動き出した2人。
黄翼のような仲間の暖かさはこれっぽちも感じられない。
むしろ、2人は石春蘭馬に怯えているような、
無理やり従わせられているようなかんじだ。



ドサっとなったその音の先には、




梨「結城!龍一!和也!」

龍「梨・・・鈴・・・?」


駆け寄って手当をしようとすると、
石春蘭馬に止められた。


蘭「おっと。約束、忘れてないよね・・・?早く、別れてもらわないと・・・。」

゛困るんだよね゛というと、私の手を離して、ドンっと背中を押した。


結「梨、鈴・・・?」

不安そうな3人の顔。
ごめんね、傷つけるようなことしかできなくて・・・。
無力で、何もできなくて・・・。


ごめん、みんな。