【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

「進展してないって…。デートしたか?」


「一緒に帰ったりはしてるし、飯もいってる」


「お互いの家は?」


「…行ってねぇ」


「はぁ!?」


「っ…。うるせーよ」


聖夜の声が倉庫にこだまする。


「家行ってねぇって…マジかよ」


「そんな驚かなくても…」


温かい家庭に恵まれなかった俺らにとって『自分の家』というのは、何か抵抗がある。


「え…じゃあ天翔、お前まだ手出してねぇの?」


「手出すって?」