【完】姫桜〜君の隣で花を咲かす〜

いつもと様子が違う優実に、あたしは顔をしかめる。


「何かあったの…?」


あたしが心配そうに問うと、優実はガバッと顔をあげた。


「あのね、あたし…聖夜さんに会いたいの!!」


「…へっ?」


いきなりのことで、思わずキョトンとしてしまう。


「何かね、最近聖夜さんを見ると胸が苦しくなって、聖夜さんのことばっかり考えちゃうの…」


優実は迷子になった子供のように、不安そうな顔をしていた。


「ねぇ、美桜…あたしどうしちゃったんだろ…」